2019.06.28

パーソナルベスト vol.28 | スコット・ジョンソン

使用機材

  • FUJIFILM GFX 50S
  • FUJIFILM X-Pro2
  • FUJIFILM X-T3
  • GF23mmF4 R LM WR
  • XF56mmF1.2 R
  • XF8-16mmF2.8 R LM WR

ストーリー

これだっ!という絶対的な一枚の写真なんてない。ウェディングは一つ一つが個性的で、それぞれに違った機会があるので、結婚式の一つ一つに思い入れがある。閃きがなくなってしまうから、当日の撮影計画は予め準備しないようにしている。それよりも、当日の流れに任せて写真を撮ったほうが面白い写真が撮れるんだ。もちろん、絶対に抑えたいショットリストはある。だけど、場合によってはそれすらも撮れないことがある。そんな時は、臨機応変に対応することが大切。そうすれば、新しい何かがその時誕生するんだ。

この写真は、6ヶ月間計画して実践したものだ。それでも、予定通りには進まない!撮影を予定していたタイミングは新月がクリアな空に出てくる頃。だけど、撮影当日は雨、強風、そして、厚い雲に覆われていた。その場でどうするか考えなければならなかった。そうしなければ、長期間に渡り計画したこの撮影が無駄に終わる。この場所で撮影するのは、個人的な目標でもあったんだ。撮影:GFX 50S GF23mmF4, ISO200, 1/1400th

ウェディングドレスを着た花嫁は、雨の中へ行くことなんて思いもしないだろう。例え写真家が象徴的な一枚を撮ると言ってもね・・・この写真は花嫁が私を全面的に信頼してくれたから撮れた一枚だ。「10分だけ雨の中にいてくれたらきっと素晴らしい一枚を撮ってみせる」って彼女に伝えたんだ。「人生一度だけのチャンス、いいわよ!」って彼女は返事してくれた。撮影:X-Pro2, XF56mmF1.2, F4, 1/2400th, ISO800

良い光があるのならば、それを活かすべき!可能性は無限だ。ダイニングルームの壁に一筋の光が差し込んでいた。その横に新郎に立ってもらって撮った一枚。撮影:X-Pro2, XF56mmF1.2, F2, 1/1800th, ISO400

結婚式当日の流れに任せて撮れた一枚。夕暮れ時に、外を散策していたら良い感じの光が差し込んできた。そこで、丘の上を目指して歩いてもらうように、新郎新婦に指示を出したんだ。撮ったのはこの写真一枚だけ。強烈な夕日を雲がカバーしてくれた。撮影:X-Pro2, XF8-16mmF2.8, f2.8, 1/750th, ISO200

このフロアのデザインを見たとき、写真の仕上がりイメージがすぐに頭の中で想像できた。花嫁に横になってもらいシャッターを切っただけ。撮影:X-T3, XF8-16mmF2.8, f2.8, 1/160th, ISO800