2016.06.24 Tomasz Lazar

カメラバッグの中に -Tomasz Lazar

Tomasz Lazar

1985年、ポーランドのシュチェチン生まれ。西ポモージェ工科大学でITを学んだ。ポーランド国内外で数多くの賞を獲得。(World Press Photo, POY, CHIPP, Sony World Photography Award, the International Photography Award, BZWBK Press Photo, Grand Press Photo, Lumix Festival for Young Journalism or Grand Prix at Łódź Photo Festivalなど。)New York Times、Newsweek International、Sunday Times Magazine、New Yorker、Los Angeles Times、New York Magazineなど、彼の作品は数多くのメディアで採用されている。コーヒーと音楽をこよなく愛し、人と共にする時間が至福と語る。人生の大部分を写真に捧げ、現在は世界各国を飛び回っている。

まず、自己紹介をしよう。私の名前は、トーマス・ラザール。ポーランド出身のルポ、ドキュメンタリー、ポートレートをメインに活動する写真家だ。その他に、ストリートフォトにも多くの時間を費やす。World Press Photoや Łódź Photo Festivalのグランプリなど数多くの賞を獲得した経歴を持っている。

今日は、普段私が撮影に使うカメラ機材とそれらを収めるカメラバッグを紹介しようと思う。私にとって「重量」はとても大切。持ち歩くバッグは、軽くなければならない。「軽さ」は、私が富士フイルムのミラーレスカメラを使う大きな理由の一つ。その他にも富士フイルムを選んだ理由は2つある。
・X Trans CMOSセンサーがもたらす画質
・現場で使い易いデザインと操作性

普段持ち歩くカメラバッグは、thinkTANKのシティ・ウォーカー。その中に、X-Pro2、XF23mmF1.4、XF35mmF2を入れている。その他にもフラッシュのEF-X20や、外付けファインダーを装着したX70なども入ることがある。

カメラと予備バッテリーだけを持って出かけることもある。そんな時は、X100Tか、外付けファインダーを装着したX70だ。小さくてコンパクトなのに画質に妥協がなく、瞬間を捉えることができるカメラだ。ストリートフォトではとても大切なことだ。

2015年の9月と11月、ロンドンやミラン、パリで開かれたファッションウィークの撮影をしていた。ニューヨークのCut誌から依頼があった仕事だ。移動がとても大変なプロジェクトだった。時に、1日に、15〜20kmも歩くこともあった。全ての機材は、この小さなバッグに入れ込んだ。その中にはこれらを詰め込んでいた:
・X-T1 x2台
・6個の予備バッテリー
・4本のレンズ:XF23mmF1.4、XF35mmF1.4、XF56mmF1.2、XF90mmF2
・ワイヤレスフラッシュのCactus RF 60 とCactus V6のトランシーバー
・thinkTANK フバフバハイニーベルトパック
・写真にあるその他のアクセサリー

例えば、これは、パリのファッションウィークで撮った一枚。みんな知っているように、富士フイルムのラインアップに魚眼レンズはない。これは、XF23mmF1.4 Rで撮った写真だ。魚眼レンズのように思えるは錯視だ。小さいX-T1だと、シャッタースピードを1/4秒に設定しても手持ちで撮ることができる。ISOは200で、絞りはF10。チルトスクリーンのおかげで、カメラを頭のうえに持って行っても、キャットウォークの様子をうかがうことができた。フジのセンサーのおかげで、色再現もこのように美しい。

最後に、一番大切なことを。何を撮影したいのか予め考えておこう。そうすれば、カメラバッグに何を詰め込めばいいのか自然とわかってくる