ケース・スタディ 03 FUJIFILM GFX100とエジプト博物館(トリノ)の出会い

スタジオで新機能をテストした後、GFXに新しく搭載されたピクセルシフトマルチショット機能がもたらせる可能性を強調できるような被写体を探した結果、トリノのエジプト博物館にたどり着きました。
トリノのエジプト博物館は、その名の通りエジプト文明に特化した世界最古の博物館であり、収蔵物の価値と量の点でカイロに次いで世界で最も重要な博物館と考えられています。
この博物館に協力してもらい、Gemenefherbakの石棺を撮影する機会を得ることができました。
この石棺は、第16王朝(紀元前664〜525年)の宰相Gemenefherbakのもので、深緑色の石は非常に硬いにもかかわらず、その表面はビロードのように滑らかで、見る者の視線を惹きつけます。

赤枠内をクリックすると、その部分の拡大画像が表示されます。

SHOOTING DATA

Gemenefherbakの石棺/エジプト博物館(トリノ)

[カメラ]
GFX100
[レンズ]
GF63mmF2.8 R WR
[感度]
ISO100

[シャッタースピード]
1/2
[解像度]
400MP
[Lupo/LED Super Panel/Full power]4units

PHOTOGRAPHER’S
VOICE

ピクセルシフトマルチショットを用いて4億画素で記録することにより、肉眼ではほとんど見えない細部や特徴を確認することができました。
ピクセルシフトマルチショット機能は、カメラ内のメニューで設定するだけで、自動的に16枚のRAWショットを撮影してくれます。専用のソフトウェア上で自動合成され、DNG RAWフォーマットの素晴らしいファイルが生成されます。無料でダウンロードできる専用ソフトウェアも非常に簡単で、何一つ難しい作業を行わずに最高のクオリティをアウトプットとして得ることができます。
非常に高い解像度に加えて、得られる画像はディテールの豊かさ、色の範囲、色再現の忠実さが際立っています。この機能は、スタジオなどで静物を撮影するコマーシャルフォトグラファーだけでなく、色の忠実さが重要な要素となるデジタルアーカイブや芸術作品の保存に携わるすべての写真家にとって、特に有用なものです。

Giorgio Cravero(フォトグラファー)
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