Megan Lewis
Ripples In The Ocean
穏やかで幻想的な水面が、ほんの数分で荒れ狂う海や悪夢に変わる。しかし、悪夢というのは、必ず目を覚ますきっかけがあるものなのです。
私は昨年、父を亡くし、母も乳がんと診断され、友人も亡くなり、私自身も危うく死を迎えるところでした。
大変でしたが、他の人が経験したほどではないと思います。存在し続けるための呼吸と、現状への感謝が重要なのです…。
X-T5 & XF56mmF1.2 R WR
そして、富士フイルムのXシリーズX-T5カメラのような小さなもの、人生の良いものに対して、ありがたみを持つことに役立ちます。このカメラはとても小さく、X-T4よりもさらに小さいので、より控えめで、善良な行いをしている人々の写真を簡単に生み出すことができます。
特に、オーストラリアの小さな海岸沿いの町、ウラデュラには、たくさんの善がある。商業漁港を拠点に、約3,500平方キロメートルの海域をパトロールし、沖合30海里まで出動するマリンレスキューの小さなボランティア集団があります。
X-T5 & XF56mmF1.2 R WR
そして、彼らのように24時間365日、命をかけて人を救うボランティア活動をする方々がいるからこそ、今でも多くの家庭が互いに抱き合うことができるのです。
彼らは定年退職者が多く、シェフ、セールスマン、議員、海運会社の船長、商船、航空機乗務員などさまざまな経歴を持つ、かけがえのない社会の一員なのです。
例えば、元オーストラリア空軍司令官であり、海難救助隊長として35年のキャリアを持つJohn Samulski氏のような謙虚な方々で構成されています。ジョン氏のキャリアは35年に及び、ソマリア、イラク、アフガニスタンに派遣された経験もあります。
X-T5 & XF30mmF2.8 R LM WR Macro
彼のスキルは、長年にわたる空軍での高度な訓練と評価に基づいており、非常に貴重なものです。
「だからといって、つらいことがなかったわけではありませんし、むしろ大変でした… 。家族と過ごすよりも、空軍の友人たちと過ごす方が、精神的にも肉体的にもはるかに多くの困難に直面しました。」とJohn氏は言います。
そして、退職したLeslie Kelly氏のように、男性が多い海運業界でキャリアを築き、レベル4のマスターで部隊の最高資格を持つスキッパーになった人もいるのです。
Leslie氏はX-T5と同じように、小さいけれどタフで、荒れた天候の中でも自分の役割を果たすことができる人です。運が良ければ、危険な天候の中でも生き抜くことができることを人生は教えてくれるのです。
X-T5 & XF18mmF1.4 R LM WR
救助訓練のために沖に出る途中、38フィートの救助艇Ulladulla 3-0が大きなうねりを27ノットで駆け抜けていくのを、必死にしがみついて耐えるしかありませんでした。
波を白い水しぶきに変え、防塵防滴機構のあるX-T5とフジノンXF18mmF1.4 R LM WRレンズを濡らしてしまう。しかし、どうってことはありませんでした。
私は子供の頃、写真家になりたかった。そうすれば、物事の別の見方、つまり複雑なストーリーの中のより深いものを人々に見せることができるだろうと思っていました。
しかし、この瞬間、私はボートによって刻まれた海のしぶきに浮かぶ光を見ました。特に何かを指し示すものではありませんでしたが、もはやその必要もなかったのです…。
X-T5 & XF56mmF1.2 R WR
このような環境の中で、FuijfilmのAcros Yeフィルムシミュレーションの設定は、あまりに素晴らしいものでした。
沖合では、商船隊出身の海難救助隊長Barry Clapson氏がWarwick Haslam氏とともにボートを操縦し、JohnとLeslieが船上の人を救助するシミュレーションをワーニーとい44kgの水にぬれた人形の助けを借りて実施しました。
経験、練習、知恵、直感が、予測不可能な状況下での命を救うことを、Leslieは熟知しています。
「母なる自然と海は、常にあなたよりも大きな力を持っていることを忘れないでください…。 決して背を向けず、独りよがりにならず、そして自分には起こらないと思ってはいけません。敬意を払って接することです。」
X-T5 & XF30mmF2.8 R LM WR Macro
従来は、大きなカメラで船上撮影をすることは大変でしたが、X-T5では驚くほど手軽になりました。コンパクトで、オートフォーカスが速く、フジノンXF18mm F1.4 R LM WRレンズの品質が高いので、つかまりながら文字通り片手で撮影することが可能でした。
また、X-Tシリーズの伝統的なダイヤル式モードを採用しているため、私の直感的な操作にフィットします。私はマニュアルで撮影しているので、素早く調整することは私にとってごく当たり前のことなのです。
X-T4ではISO160だった基準感度は、ISO125になりました。
そして、信じられないことに、X-T5のシャッタースピードは1/180,000秒！そのため、日差しが強い日でも、NDフィルターを使わずに開放で撮影することができるのです！
X-T5 & XF30mmF2.8 R LM WR Macro
X-T5は、Xシリーズの伝統である「PSAMモードダイヤル無し」を継承しています。X-T5は、昔、私がこのカメラの虜になった理由である、写真の真の伝統に忠実なデジタルカメラなのです。
マリンレスキューは、ニューサウスウェールズ州の緊急サービスの傘下にあり、非営利団体です。ボランティアは助成金を得ていますが、活動を続けるために自分たちで一生懸命に資金集めをしています。
人命を救うだけでなく、そのための資金集めも行っているのです。
しかし、やりがいはあるとLeslieは言います。
「ある女性が救助され、船に乗り込んだとき、彼女は私にギュッと抱き着いて、ありがとう、ありがとうと泣いていたのを覚えています。もう大丈夫だよ、と声をかけるのはとてもいい気分でした。」
X-T5 & XF18mmF1.4 R LM WR
彼らは、積み重ねたライフスキルを活かして、コミュニティに惜しみなく貢献する人間ですが、若い人材を必要としていることから、先行きのことを心配しているようです。
人生の旅路の中で、最も大きな影響を与えるのは、その過程で行うささやかなことの質です。
それは、考えることから一歩離れて、ただ存在することです。X-T5の電子ビューファインダーを覗きながら、空間と一体化するような明晰さです。
XF18mmF1.4 R LM WR、XF30mmF2.8 LM WR Macro、XF33mmF1.4 LM WR、XF56mmF1.2 R WRと組み合わせれば、隅々まで鮮明に描写することができます。
陸に戻り、外は風が吹き荒れ海が荒れる中、マリンレスキューのトレーニングルームを利用してバリーとジョンのポートレートを制作しました。
窓からの自然光で、フジノンXF30mmマクロとフジノンXF56mmを使用したのだが、どちらのレンズも素晴らしい画質でした。
X-T5 & XF30mmF2.8 R LM WR Macro
特に、レンズの小ささ、画質、XF30mmマクロの万能性には圧倒されました。X-T5とレンズが生み出す一体感は、本当に素晴らしい。
翌朝早く、私は救助隊員を何とか説得して裸足で水に入ってもらい、ポートレートを撮影することに成功しました。
フジノンXF18mmとポータブルライトをフレーム右側に置いて広いシーンを撮影し、フジノンXF18mmとフジノンXF56mmF1.2の両方を丸太に置いて撮影しました。
構図や映り込みもありますが、見えるものの中にある見えないものに気づくことが最も重要です。
写真は私の人生の旅の一部であり、洞察とより大きな善を見出す世界へ向かう手段なのです。
Ulladulla Marine Rescue Crewは、より大きな善の一部なのです。彼らは有能で、機知に富み、年輩の人々であり、社会として文字通り彼らなしでは生きていけないのです。
そして、注目されることにこだわる現代社会にとって、自らの注目を集めるのではなく、仕事の質で注目を集めるX-T5は新鮮な存在です。そうすることで、本物の写真の伝統に敬意を表しているのです。また一つ、感謝の気持ちが増えました。
X-T5 & XF18mmF1.4 R LM WR