Luis Ascui
He is currently based in Melbourne.
*本動画及び記事に登場する映像は2020年オーストラリア メルボルンで写真家Luis Ascuiによって撮影されたCOVID-19に端を発したロックダウンに関するルポ映像より抜粋
このカメラは、富士フイルムの他のXシリーズとは異なるデザインを採用しています。これまでの富士フイルムのカメラは、より伝統的なフィルムカメラのデザインを採用していました。私は従来のXシリーズに慣れていたためデザインとメニューシステムがどのように機能するのかを覚えて自信を持って使いこなせるようになるまでに数日かかりました。
このカメラのデザインで最も印象的だったのは、バリアングル液晶でさまざまな角度から撮影することができたことです。この高解像度の液晶は他の機種とは一線を画しています。太陽の眩しさを感じながらの撮影でも、フレームがはっきりと見えました。このバリアングルで高解像度の液晶は、Vブロガーや旅行者、セミプロ、ストリートフォトグラファーに人気がありそうです。
USBC入力のパワーパック充電に対応しているので、どこでも自由に充電できます。高品質の音声を録音したいストーリーテラーのために、外部マイク入力を装備しています。
きれいで高精細なファインダーは大きな特徴です。カメラ情報はでしゃばらず、構図に集中する私の撮影を妨げることはありませんでした。これにより、撮影中も途切れることのない動きを可能にしています。
このカメラのオートフォーカスは、私が使っている他の富士のカメラと互換性があり、XT3よりもやや速く、フォーカスハンティングで私のワークフローが乱れることはありませんでした。
このモデルの大きな利点は、IBISが内蔵されていることです。低速シャッターで撮影するのが好きな私のような人間にとって、これは資産であり、すべての富士カメラに搭載されることを期待しているものです。
このような小さなカメラボディにしては非常に堅牢性があり丈夫です。冒険や旅行の撮影だけでなく、抗議活動のような強靭で速報性のあるニュースの取材にも耐えられると思います。ストリート撮影には最適なサイズと強度を持ったボディだと思います。加えて、このカメラサイズの重要な特徴は指先で適切に操作できるダイヤルを備えたグリップデザインです。手の大きさに関係なく、フォトグラファーやビデオグラファーが素早く設定を変更できるようになっています。静止画や動画の設定、カスタム設定の切り替えもスムーズに行えます。これは、移動中の撮影や、あらゆるアクションシーンで重要な配慮です。このカメラモデルは、目立たない写真撮影を可能にする小さくて控えめなデザインはそのままに、撮影の質を落とすことなく実現しています。ストリートフォトグラファーは特にそのバリアングル液晶について気に入るでしょう。
このカメラではFilm Simulation ACROSでの撮影を依頼されました。私はドキュメンタリー写真家であり、モノクロ写真を撮影してきた私のキャリアにぴったりの依頼です。私が写真を始めた初期の頃はモノクロフィルムとネガの現像に始まり、今では私のキャリア全体を通してずっと楽しんでいるメディアになっています。FUJIFILM X-S10のFilm Simulationは素晴らしく、大手ブランドでは珍しい本物のモノクロ撮影をしている感覚があります。デジタルカメラで白黒フィルムのシミュレーションをカメラからJPEG撮って出しで直接行えることは、ポストプロダクションをほとんど必要としないという点で、写真家にとっては大きなメリットだと思います。他のカメラでも同じような結果が得られても、ポストプロダクションが必要な場合がありますが、このカメラは時間に追われて仕事をしているプロにとっては時間の節約になります。
多様性なレンズの使い方はこのカメラの利点であり、様々な旅行写真家に適しています。サイズを考えると、機材の品質を重要視する一方で持ち運び重量を考慮しなければならないフォトグラファーにとっては重要なポイントになると思います。