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2020.11.09 Reiko Hagihara

#SOOC: Reiko Hagihara x X-S10

Reiko Hagihara

萩原 れいこ(はぎはら れいこ)沖縄県南城市出身。学生時代にカメラ片手に海外をひとり放浪。次第に日本の風景写真に魅了される。隔月刊『風景写真』の「若手風景写真家育成プロジェクト」により、長野県志賀高原の石の湯ロッジにて3年間の写真修行を経て独立。風景写真家の中西敏貴、萩原史郎、萩原俊哉に師事する。現在は「Heart of Nature」をテーマに、志賀高原、嬬恋、沖縄をメインフィールドとして活動中。撮影や写真教室、執筆活動などを行う。「人は自然の一部であること」の表現を追求し続けている。

X-S10は私の感情を代弁するカメラだ。X-S10には嘘をつけない。取り繕おうとも、感情が露呈する。そんなカメラはそうあるものではない。見たままの自然な色合いや光を写し出すだけでなく、さらに感じた心の動きも写し出す。そう気づいたとき、思い切り感情を吐露しようと覚悟を決めた。

X-S10 & XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR

心の動きを写し出す理由は“色”の恩恵が大きいのかもしれない。感じた空気や頭のなかのイメージを見事に描写してくれる。“いいな”と心に響いた被写体をいざ撮ってみると、イメージ通りに描けない…。そういった経験は皆多々あるだろうが、その問題をフィルムシミュレーションの豊かな“色表現”が解決してくれたことは驚きだった。

私の今回のお気に入りは「クラシックネガ」だが、発色がどこか思い出のなかの風景のようだ。

X-S10 & XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro

立体感が抜群で、ピントを合わせた被写体への求心力が強い。その表現はまるで“記憶”のようで、おぼろげな色のなかに強烈な印象だけが浮き彫りになる。その映像は“私のなかに眠っていた風景”に出合ったようで衝撃を受けた。

X-S10 & XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II

また「PROVIA」や「Velvia」も、素直に自然風景を写し出すことができ、発色がとても美しく愛用している。RAW現像で自ら導き出すことが難しい色や光の表現を、フィルムシミュレーションはいとも簡単に実現してくれる。積極的にJPG撮って出しをしたくなるカメラだ。

X-S10 & XF8-16mmF2.8 R LM WR

  • X-S10 & XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

  • X-S10 & XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR

フィルムシミュレーションの色をモニターで見ながら撮影することで、引き出される感情がある。今まで表現できなかった貴方の心の機微を、きっと代弁してくれるはずだ。
そしてJPG撮って出しならではの、現場で完成させる意気込みや緊張感も心地よい。撮影中に画像を確認し、現場でイマジネーションを高めていく。撮影しながら作品と自分を向上させていくことができるのだ。

小型軽量のボディも、機材の存在感に捉われることなく体の一部のように扱うことができる。小さなボディとさりげないデザイン性で、いつも一緒にいることが楽しくなった。ちょっと家の周りを散歩するにも、仕事での打ち合わせのときでも、いつでも持ち歩くことで出合える被写体がたくさんある。“日常に忍ばせるカメラ”であり、気負いしていないからこそ見つかる被写体や、繊細な心の動きを掬うことができる。

X-S10 & XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR

私にとっては、大自然のなかも、家の周りも同等のフィールドだ。自然の命の輝きはそこら中に溢れている。見逃しがちな日常の宝物も、撮り逃さない。

X-S10 & XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro

日常で選択するレンズは軽量コンパクトに特化した「XC」シリーズが心地よい。
驚くほどの軽さでX-S10との相性も抜群、富士フイルムらしい色や描写力はそのままで、とても軽快に美を拾うことができる。

X-S10 & XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II

本格的に撮影に向かうときは、表現力を追求したXF8-16mmF2.8、XF16-55mmF2.8、XF50-140mmF2.8、XF80mmMacroのレンズで挑む。レンズラインナップが豊富で、自分の撮影方法に合わせてレンズを選べるので、自分スタイルをカスタマイズするとよいだろう。

X-S10 & XF8-16mmF2.8 R LM WR

APS-Cフォーマット故のリーズナブルな価格設定もありがたく、レンズ交換も楽しみたくなる。普段手を伸ばさないレンズも使ってみたい、そんな好奇心を刺激されるので、きっと世界が広がることだろう。

X-S10の大きく進化したデザインにより、より感覚的な操作ができるようになった。デジタルカメラでは一般的となっているモードダイヤルの搭載により、多くの人にとって馴染みやすいデザインとなっている。

“よりわかりやすいよう”に配慮され、初めて使う人も違和感なく使えるだろう。モードダイヤルではカスタムモードもいくつか設定でき、風景撮影時に突然現れる動物を激写するために、速いシャッタースピードと連写を設定した登録をしている。おかげで素早い変更も可能になった。

グリップも非常に深くなり、長時間持ち歩いても苦にならない。グリップを持った際に安定感があり、X-S10では手持ち撮影がほとんどである。強力なボディ内手ブレ補正機能とバリアングルで、撮影の可動域が広がり、大きな自由を手に入れることができた。

X-S10 & XF8-16mmF2.8 R LM WR

地面すれすれのローアングルから被写体を狙うことも多いが、無理な姿勢をすることなく、モニターを見ながらじっくり撮影できるので、構図に妥協を許さない。縦位置構図も完成度を高めることができるので、とても嬉しい進化だ。高い位置や低い位置から撮ったり、草むらなど狭い場所にもぐりこませたりなど、様々なアングルがもたらす発見は実に刺激的だ。思い切って、自由な手持ち撮影を楽しんでみよう。

X-S10 & XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

X-S10と出会って、私は確実に変わった。何を感じ、何を表現したいのか。知りえなかった内なる感情を見出し、写真として表現することができた。きっと新しい自分と出合えたはずだ。それはカメラが与えてくれる人生の喜びであり、果てしなき旅であろう。X-S10が導く新しい自分へ、新しい世界へ。