Yuhan Ma : GFX50S II インプレッション
私は自然を愛しており、自然が私にもたらしてくれる全ての事象を楽しんでいます。それが山であれ、草原であれ、私は自分の足跡を残したいと思っています。私はYuhan Ma 、風景写真家です。富士フイルムのカメラを使うようになって3年目になります。
最初に出会った富士フイルムのラージフォーマットカメラはGFX 50Sでしたが、今回、新製品のGFX50S IIを手に入れました。このカメラはデザインや外観は、GFX100Sと全く同じです。小さくて軽いボディはラージフォーマットカメラとは思えないほどの存在感を放っています。
長時間屋外で写真を撮る風景写真家にとって最も重要なのは、画質と重量です。GFX50S IIは、5000万画素を超えるCMOSセンサーを搭載しながら、わずか900gという軽さを実現しています。軽量化と高画質を両立しているのです。
私が普段撮影している自然風景は、非常に雄大なで、岩や川、雪山など、多くのディテールが含まれるため、センサーの高い解像度が必要になります。つまり、写真の隅々まで鮮明な質感とディテールを得る必要があるのです。
GFX50S IIはこの点をクリアしており、5140万画素のセンサーは非常に大きなサイズのデータでの撮影が可能です。
風景写真家にとって、カメラは昼間の撮影だけではなく、夜の撮影にも対応する必要があるため、高感度性能が試されます。ラージフォーマットカメラなので、感度をISO 5000まで上げても十分使うことが出来、クリアな星空を撮影することが出来ました。
風景写真では、日の出や日没に合わせて撮影することが多いです。それは光と影が最も魅力的に見える時間帯だからです。同時に、カメラには高いダイナミックレンジが求められます。このカメラはシャドー部とハイライト部、両方のディテールを非常によく保持しているため、ポストプロダクションをする際にも余裕が生まれます。
GFX50S IIには、ボディ内手ブレ補正機構(IBIS)も追加され、多くの撮影シーンで三脚を使わずに、目の前の美しい光を逃すことなく捉えることが出来るようになりました。
風景撮影では広角レンズでの撮影だけでなく、望遠レンズを使って、遠くの景色を切り取るような撮影も好きです。
GF100-200mmと1.4倍のテレコンバーターを使えば、遠くの景色や、光と影を見事に表現することが出来ます。
良いカメラには画質だけではなく、安定した耐久性も求められます。 水辺で撮影をする際には、カメラとレンズに防塵・防滴機構が必要となりますが、まさにGFX50S IIとGFレンズは防塵・防滴対応のため、多少の水しぶきがかかっても機材が影響を受けません。
このコンパクトなGFX50S IIは私にとって、風景写真のベストパートナーになってくれるでしょう。