2016.11.24 Hai Tre

X-T2で日常生活を撮る

ストリートライフとドキュメンタリーは、あらゆる写真のなかでも最も私が関心を持つジャンル。写真とは自己表現であり、人生で体験したものや出会った人々について物語る術だ。

そのような写真は自然体でなければならない。私が撮った写真は日記となって記録されていく。再びこれらの写真を目にする日には、その出来事をもう一度体感するような気分にさせてくれるんだ。
私がこれまで記録してきた「日記」は、別のアシスタント(カメラのことを私はアシスタントと呼ぶ)の協力のもと完成されてきた。

洗練されたコンパクトボディを持つX-T2は、被写体に脅威を与えない。かつてないほど優秀なアシスタントになってくれるだろう。
Xシリーズの最近の機種には顔検出機能や瞳AF、被写体追従性能などを兼ね備えている。それに加えてX-T2にはパフォーマンスブースト機能などがあり、写真を撮る意欲をどんどん掻き立てる。このカメラを使うと限界を感じることがなくなった。

X-T2は、最後に使ったパラメーターやフォーカスポイントを維持するので操作の負荷も軽減されている。おかげで、動いている被写体に一瞬でピントを合わせることができる。さらにAF-Cカスタムセッティングを活用することで、追従性能も飛躍的に向上した。

カメラの性能が向上したおかげで、その場の状況分析と私の経験値を頼りに、直感的に決定的瞬間を捉えることができるようになった。その瞬間を逃すことはない。不要な心配事もなくなったので、私は写真に捉える日常生活のなかに見える美しさを発見することに集中できる。

コンパクトなX-T2を使っていると写真の基礎から解放され、一番大切なのは瞬間を見極めることだと気づかされる。X-T2は、使う場所を選ばない。それだけで可能性が無限に拡がる。X-T2を持って街を出歩くと何かしら面白いことに遭遇するんだ。