Patrice Halley ~X-H1と切り開く新たな道~

X-H1 & XF10-24mmF4 R OIS

キャリアの分岐点に差し掛かり、新しい道を選択する場合、時に迷いが生じることがある。 現在、私は主に動画撮影で生計を立てているが、それ以前は、25年間雑誌向けの写真を撮り続けてきた。今の仕事でも、画を撮り続けているには変わりないが、今の私は写真家というより撮影監督だ。写真と動画は似ているようで実は相反するもの。写真では、決定的瞬間を待ち続けるのが大切だが、動画は動きの流れを捉えるもの。私は、画を通じてストーリーを伝えたい。なので、私は、動画の方が自分に適していると感じている。だが、フォトエッセイを書くのも好きである。

X-H1 & XF56mmF1.2 R

今回、X-H1フィールドテストのオファーをもらったとき、自分の昔からの情熱と新しいキャリアを融合するユニークな機会に恵まれたと感じた。 自分の創造性に限界が来ないかぎり、X-H1の表現に限界はない。写真であろうと動画であろうと「ストーリーテリング(物語)」をとことん探求できるカメラである。このカメラを手にした瞬間から、新しい何かが宿っていると感じ取ることが出来た。

せっかくなので、X-H1フィールドテストは、本格的なアドベンチャーで試すことにした。友人が企画していたカナダのロッキー山脈でのアイスクライミング旅行に飛び入り参加したのだ。2週間のテスト期間を通じて、読者のみんなに伝えれることは「X-H1は、本格的なアドベンチャーに適したカメラ」であるということ。フォトグラファー、ビデオグラファー両者におすすめできるカメラである。

X-H1 & XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR

"今"のカメラと往年のカメラの外観は、そんなに違わない。大きく違ってくるのは外からは見えない中身の部分だ!X-H1には多くの機能が搭載されていて、写真撮影だけに留まらないカメラ。特に、ボディ内手ブレ補正機能は動画撮影に欠かせないキーとなる新機能。ブレのない安定した動画撮影を可能にしてくれる。ジンバルにとって代わるものではないが、この機能のおかげで安定したアクション映像を撮れるようになった。幾度となくこの機能に救われた。

当初、軽量でコンパクトなカメラは厳しい山上の環境には適さないと思っていた。だが、私の間違いであった。大きさこそないものの、とても堅牢な造りで頼もしいカメラだ。登山中はどうしても雪、氷、水滴にさらされ、登山道具や岩石にカメラをぶつけてしまう。そんな状況でもこのカメラは動作続け、カナダのロッキー山脈の偉大な風景を撮り続けることができた。

X-H1 & XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR

ミラーレスカメラの大きなメリットは、旅行や冒険の中で私が動きの自由度が増すこと。これを味わってしまうと従来のカメラに戻ることはできない。更に、X-H1を使うことで、写真と動画の切り替えの負担が大幅に軽減される。1つのカメラで2つのメディアをカバーできるからだ。特にX-H1は、4K動画とスローモーション動画撮影機能をも兼ね備えている。

チルト式モニターを稼働することで、被写体とは常にアイコンタクトをとりながら撮影することが出来る。豊富なXFレンズ群は、超広角から超望遠までカバーするので撮れない被写体はないに等しい。更に、フィルムシミュレーションを駆使することで静止画・動画両方の表現幅が広がる。

X-H1 & XF16-55mmF2.8 R LM WR

今まで歩んできた道とは異なる別の道へ進もうとするとき、その行為は、時に罪悪感に包まれ裏切りのように感じてしまうこともあるかもしれない。しかし、新しい道を進むことで、新世界が切り開けた場合、これまで以上の満足感を得られるのではないだろうか?

写真家について
Patrice Halley

ジャーナリスト、写真家、作家として15年以上活動。国際事情に幅広い経験。フランス語、英語が堪能で、スペイン語は実用レベル。

座右の銘:
「真の発見の旅とは、新しい景色を探すことではなく、新しい目で見ることなのだ。」マルセル・プルースト

関連リンク
関連製品情報

ホーム X Stories Patrice Halley ~X-H1と切り開く新たな道~
© FUJIFILM Corporation