2022.12.06

XF30mmF2.8 Macro: Maja Lindberg

ロケーションを探すとき、私はいつも2つのことを考えます。まず、被写体を引き立たせるための、夢のように滑らかな印象を与えるニュートラルなアースカラー。同じように重要なのが光で、太陽がいつどこに当たるかです。特に朝の光は、夕日よりもきれいで、私が求めている雰囲気を作り出すのに十分な空間をもたらしてくれるものです。

X-T5 & XF30mmF2.8 R LM OIS WR Macro

自然光を扱う場合、直射日光の尖った感じを処理し、被写体をソフトで美しく見せることができるレンズが必要です。また、被写体だけではなく、それ以上のものを捉えられるような焦点距離も必要です。背景は、ストーリーや特定の感情を表現するのにとても役に立ちます。

X-T5 & XF30mmF2.8 R LM OIS WR Macro

新しいXF30mmマクロレンズは、私の写真撮影をすべてにおいてさらなるレベルへと導いてくれます。35mmや45mmの単焦点レンズに慣れている私は、クロースアップで撮影することにいつも苦労してきました。そのようなレンズで近づくと、被写体が歪んでしまうのです。それはそれで面白いのですが、私が求めているものとは違う場合がほとんどです。その点、このレンズではどんなに近づいてもかまいません。新しいアイデアが浮かんできて、試してみたくなりました。

私は、大量のレンズやカメラを欲しがるようなコレクターではなく、冒険やプロジェクトに必要なものだけを求めています。身軽な旅をしたいし、突然新しいアイディアが浮かんだときにレンズを取り替えるなんてことはしたくありません。

X-T5 & XF30mmF2.8 R LM OIS WR Macro

標準的な焦点距離でのマクロ撮影は、私にとって多くの恩恵があります。機材を変えることなく、さまざまな撮影をすることができるのです。結婚式や家族写真を撮影するとき、より自発的に、感情や瞬間をとらえることができます。また、ポートレートだけでなく、一歩引いて背景もしっかりと撮影できます。

X-T5 & XF30mmF2.8 R LM OIS WR Macro

オートフォーカスは非常に速く、正確です。いつも被写体には、動いたり、踊ったり、走ったり、その人が心地よいと感じることをしてもらって、その人の本来の個性を撮れるようにしたいと思っています。また、音も静かで、フォーカスの切り替えもスムーズ。これは動画撮影に最適です。動画を撮影したり、映像作品を作ったりするときに、このレンズなら音の影響なく収録することができます。

X-T5 & XF30mmF2.8 R LM OIS WR Macro

画質は最高で、レンズは実質重量がほとんどありません。被写体にどれだけ近づけるかの制限もなく、オートフォーカスは優秀で、静かで、超高速です。

私にとって、このレンズはなくてはならないものになりました。

X-T5 & XF30mmF2.8 R LM OIS WR Macro

この撮影のアイデアは、以前から考えていたある言葉から得たものです。
「 道のりを楽しむあまり、目的地のことを忘れてしまったことはありますか?」

X-T5 & XF30mmF2.8 R LM OIS WR Macro

ほとんどの場合、私たちはその逆で、旅路ではなく目的地のために生きているように思えます。私は、今いる場所を楽しみ、得たものに感謝し、今を生きるという感覚を探究したかったのです。私たちはしばしば、自分が「幸せになる」ために何かを追い求めます。より良いものを常に追い、たまには立ち止まって楽しむことをしない生き方は、幸せが過ぎ去ってしまうというリスクをはらんでいます。

X-T5 & XF30mmF2.8 R LM OIS WR Macro

撮影の方向性が決まったら、その感覚を伝えることができ、かつその意味を理解してくれるモデルを探しました。すると、洋服やルックのインスピレーションも自然に湧いてくるのです。

X-T5 & XF30mmF2.8 R LM OIS WR Macro

プロジェクトの過程は、いつもこの順番で行われるわけではありません。あるドレスや場所を見たときに、やりたいことがはっきりと見えてくることもあります。だから、私は創作活動が好きなのです。そこには、正解も不正解もないのですから。

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