富士フイルムのXフォトグラファーであり、Xシリーズのファンでもある私は、新しい何かがもうすぐ登場すると近頃感じ取っていた!X-T1は、良く出来たカメラだ。この数年間ずっと頼りにしてきた一台だ。だが、X-Pro2の試作機を使って撮影した時、X-T2にも同じ素晴らしい進化が来ることを願っていた。もし、富士フイルムが私に「X-T2にはどんな機能を搭載したい?」と相談してきたとしよう。Xシリーズの開発者達は、その答えをまるで知っているかのようだった!X-T2の試作機を試した時、探し求めていたカメラと出会うことができたのだから!
富士フイルムは、とても難しい判断を私に迫ってくる。X-Pro2を選ぶのか、それとも新しいX-T2を選ぶべきなのか。X-T2は、私のように風景や、ネイチャー、トラベル、接写など様々なジャンルをこなす写真家には理想的なカメラだ。X-T2のビューファインダーは、Xシリーズの中でも一番優れている。高解像度になったファインダーを通して覗いた世界は、とても美しい。
ランドスケープが魅せるあらゆるムードを捉えるには、新たに追加されたフィルムシミュレーションACROSが、最適だ。JPEGでは、ベルビア、プロビア、それとACROSの3のフィルムシミューレションで撮影している。ランドスケープが秘めた可能性を引き出すためには、この3つのフィルムシミュレーションの活用が、欠かせない。X-T2は、そんな私の要求にも簡単に答えてくれる。風景写真家にはおすすめしたい完璧なカメラだ。
新開発されたX-Trans CMOS IIIセンサーは、2430万画素で以前よりも高解像度になった。とてもなめらかなグラデーションで、高感度でもノイズはそんなに見られない。X-T1とくらべても1ストップくらい良くなっていると思う!
さらにもう一つ、X-T2でとても嬉しかったのは、ボタンやダイヤルの配置や操作性だ。良く考えられている。フォーカスレバーは、フォーカスポイントを動かすにはとても便利だ。これを知ってしまった今、フォーカスレバーなしで撮影することなど考えられない。
どんなにたくさんの機能を盛り込んでも、画質が良くなければ話にならない。だが、それも心配無用。X-T2がもっとも得意とする分野だ。フジノンレンズと相まって、仕上がる写真はとても美しい。
富士フイルムが、またしてもやってくれた。この道具をもって、地球のあらゆるところを歩くといい。きっと、素晴らしい写真が撮れるだろう。
Bill Fortney
Bill Fortneyの他のストーリを続けて読む:
#1 The One I’ve Always Wanted
#2 Perfect for Water Landscapes
#3 Tiny Landscapes