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2019.03.15 Ichiro Fujisato

パーソナルベスト vol.18 | 藤里一郎

Ichiro Fujisato

1969年生まれ
男っぷりのよい写真、色香あふれる写真を撮る
当世一”Hip”な写真家。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業後、大倉舜二氏に師事、96年独立。

アーティスト“May J.”のコンサートツアー・オフィシャルフォトグラファーとして活動するほか、人気作家・“伊坂幸太郎”の「死神」シリーズのカバー写真をてがけ、人気女優“有村架純”と企画した写真展でも話題となった。また、2017〜2018にかけてラジオパーソナリティとしての経験も持つ。

2016年2月、日本写真企画刊「ポートレイトノススメ」を出版。2016年3月、May J.×Fujisato Ichiro「私のものじゃない、私の歌」写真展(於FUJIFILM GALLERY X)2017年1月写真展「ソクド。」に加え2018年6月、女優・鎌滝えり、アートディレクター・三村漢との10年間毎年写真展を開催するプロジェクトの第3弾、藤里一郎+鎌滝えり「23〜ニジュウサン〜4月の沖縄」(於FUJIFILM Imaging plaza)が大盛況で閉幕。次ぐvol.2モデル景子を起用し自身の世界観をモノクロームで表現した「Marginal」も惜しまれつつ終了、その後vol.3としてサックスプレイヤー才恵加とのコラボ写真展「DAYS」と平成最後の夏の写真祭りを敢行。リピーターの多い写真展として認知される。

使用機材:

  • FUJIFILM X-H1
  • XF35mmF1.4 R

物語

大好きでたまらない女性に憧れるキモチを抱くこと。
誰にも経験があるだろう。そして僕はそのキモチが
誰よりもつよく、その想いは世界一だという自負もある。
この日、朝ドラで釘付けになっていた女優・佐久間由衣さんと
初対面。透明感とスラッとしたスタイル、フニャっとした笑顔は
ドラマの世界から飛び出し、より鮮やかに飛び込んできた。
彼女の魅力を全部とじ込めたい、写真の中に写し込みたい。
それには正面から両手をひろげ彼女に向かう覚悟が必要だ。そして
彼女はそれを受け止めてくれた。約2時間、息を吸うのも忘れるくらい
シャッターを切り続けた。数え切れない程の「カワイイ!」を伝えながら。

まるでそこに居てくれるかのような臨場感。そして肌の透明感と文句無しの
可愛さで表紙となった。35mmF1.4の描写があってこその1枚。

外で遊ぶ彼女。それを部屋の中からいつまでも見つめていたいキモチで。
目が合ったドキドキ感はいまも忘れない。

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テーブル越しに彼女と戯れた。悪戯な笑顔を見せたと思ったら急転直下の艶っぽさに夢中にさせられた。それはまるで表情のかくれんぼをしているかの様だった。

鏡のなかの彼女と目が合った。少したくし上げたワンピースがとても愛らしく、
鏡のなかに飛び込んでみたくなる。

息遣いが聞こえるよう、少し息をすってもらったのを覚えている。そうすることで
ほんの少しの緊張感を僕らの間に流す事が出来る。

2階にいる彼女に声をかけてみる。愛しく切なく顔を出してくれた。まるでジュリエットじゃないか。
でもそれは悲劇ではなく、妄想の中の仲睦まじい二人の物語だ。

ハートの鉄格子、優しく触れる指がとてもせつなく、その瞳はまっすぐに見てくれている。触れたくても触れる事のできないキモチ。そんなものを写し込んだつもりだ。

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