使用機材:
- FUJIFILM GFX 50S
- GF110mmF2 R LM WR
- GF250mmF5.6 R LM OIS WR
- GF1.4X TC WR
- FUJIFILM X-T3
- XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR
- XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR
- XF1.4X TC WR
ストーリー
2018年、ケニアの旅にGFX 50Sを選んで正解だった。5000万画素のカメラだと、大判プリントにしても解像度の心配は皆無。リッチなディテールにびっくりするほどだ。次の一枚は、その旅中に撮ったお気に入りの一枚だ。
ケニアで滞在したロッジへ車で移動していた時、木の上にいる獲物を捕まえたレパードを発見した。その周辺には我々しかいなかったので、レパードにもっと近づいてャッターを切れるチャンスだった。すぐにGF110mmF2レンズを取り出し、カメラに装着。顔をこちらに向けた瞬間にシャッターを切った。
完璧なショット。シンガポールに帰国後プリントを出力した時に、レパードの毛並みの質感、ディテールに驚かされた。これほどの豊かなディテールは35mmカメラでは再現できないだろう。GFX 50Sは、5000万画素だけが強みではなくて、アフリカの自然に持ち出せるほどタフなカメラなんだ。
GFレンズのラインアップにGF250mmがある。遠くにいる被写体を捉えたいときに重宝する望遠レンズだ。
次の写真は、1.4xテレコンをGF250mmF4レンズにつけて撮影した一枚。絞りはF5.6ながらも大判センサーなので、被写体のライオンを、背景からきれいに切り離し立体感のある写真に仕上がっている。
この写真を撮るのに、1時間ほどライオンを追い続けた。カメラは、その間ずっとライオンにピントを合わせようと追従してくれた。
このカメラは決して高速ではないけれど、動体を撮ることもできるカメラだ。
ヌーの大移動を捉えるのに良い撮影ポイントを見つけることができた。これも、もちろんGFXで撮影。フォーカシングは問題なく動作したし、テレコンを装着して絞り開放で撮ったときのボケ味がたまらなく良い感じだ。
もっと遠くへリーチしたいときは、X-T3とXF100-400mmのレンズを持ち出す。
次の写真は、X-T3にXF100-400mmと1.4倍テレコンを装着して撮った一枚。ヌーが川を渡ろうとしている時に、ライオンが茂みから飛び出てきたんだ。
私は、川の対岸から撮った。このレンズとカメラでなければ撮れなかった一枚だろう。
Xシリーズのレンズラインアップはとても豊富。サファリ旅行でも選択肢に困らない。次の写真はXF50-140mmF2.8で撮った一枚。軽量ながらも素晴らしい性能を兼ね備えたレンズ。
ヌーの大移動をダイナミックなスケールで捉えることができている。かなり近くまで行って撮った。こういうときは、単焦点だと不便が生じることがある。だから、ズームを使った方が良い。ヌーに近づきすぎた場合、ズームで引けばよいだけだから。レンズ交換の心配なんてしなくて良いんだ。
野生動物写真家として、富士フイルムのカメラとレンズはとても頼りになるパートナーだ。イメージクオリティはとても素晴らしい。毎年進化を遂げるカメラが出てくるので楽しみでならない。
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