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2018.11.23 Flemming Bo Jensen

パーソナルベスト vol.1 | フレミング・ボー・ジェンセン

Flemming Bo Jensen

私は音楽が大好きだ。ミュージック・フォトグラファーでいる前に、音楽の熱烈なファンなんだ。特にエレクトロ系を好む。ミュージック・フォトを撮り始めたのも音楽好きが生じてだし、音楽と関わりを持ちたかったから。カメラをライブに持っていくようになって12年が経った。ミュージシャンとしてステージに立つことを夢見たが、それは叶わなかった。だけど、代わりに写真に出会った。写真家として音楽と日々触れ合うことができるんだ。ビジュアルで大好きな音楽を表現する。プロになって6年が経過した。

デンマークのXフォトグラファー。2012年以降、使う機材はXシリーズのカメラとレンズのみ。レッドブル・フォトグラファーでもあり、Gonzales Photo agencyに所属している。ミュージックフォトを解説するebook「GET IN THE LOOP」の著者。主なクライアントはRed Bull Music、Roskilde Festival、Above & Beyond、Strøm Festival、Kölsch、Bjørn Svin、The Minds of 99など。

音楽と写真を融合するミュージック・フォトグラファーは私のドリームジョブ。ボリュームを上げて、盛り上がろう。

これから紹介する写真は、個人的にとても気に入っていて、先日GAFFAの「Best Music Photo of 2018」を受賞した一枚だ。GAFFAとは、北欧で最もポピュラーな音楽誌で、フォトコンもとても人気なんだ。栄誉ある賞を獲得してとても光栄に感じているし、ここでこの写真を紹介できることに興奮しているよ。

この写真は、アメリカのヒップホップ・アーティストAnderson .Paakを撮った一枚だ。個人的にも彼の音楽が大好きで、このコンサートをとても楽しみにしていた。彼は、デンマークで開かれる世界最大級の音楽フェス「Roskilde Fetival」の大トリを務めたんだ。ファンクとエネルギーに溢れたステージで、2万人の客が疲れを忘れて彼の音楽に酔いしれていた。彼は一秒たりとも休むことなく、ステージ上を動き回っていた。ライブ中、3曲の間だけ、ステージ横からの撮影が許されていたんだけど、その間、私もノンストップでシャッターを切り続けたよ。

撮影後、プレスセンターに戻り、すぐさま撮った写真をPCで確認していると、この写真が目に留まった。拳を突き上げ思わず「やったぜ!」と叫んでしまった。この写真のあらゆる要素がいい感じなんだ。スーパーヒーローのように観客に向かって飛んで浮いて見えるAnderson .Paak。彼の膝の下から見える光。客もフレーム内に収まっていて、ステージ上に不要な要素が一切なくてとてもクリーンなんだ。

アーティスト、ステージ、そして観客。これらのすべての要素を一枚の中に取り込みたい。一枚でそのライブを語れる写真を撮りたいんだ。でも、それはとてつもなく難しい!音楽に酔いしれた観客と美しい光、それにスピーカーやマイクスタンドなど写真の邪魔な要素を取り除いた瞬間は訪れたとしてもほんの一瞬だ。自分でコントロールできない要素があまりにも多いのがミュージック・フォトグラフィーだ。

この写真は、X-T2で撮った。とても高いステージだったので、手を頭上に伸ばしてチルトスクリーンを活用しながら撮った。レンズはXF16mmF1.4。このレンズをとても気に入っていて、いつも持ち歩いている。私のスタイルに最適な画角で、明るい絞り値のおかげでクラブや夜間のコンサートといった暗い環境での撮影も難なくこなせる。このレンズとの出会いは、2015年3月。幸運なことに、開発中のプロトタイプを試す機会を得たんだ。それ以来、私の写真の50%はこのレンズで撮ったと言ってもいいだろう!実は、その当時のプロトタイプを今も使い続けてるんだけど、今現在も問題なく動作しているよ。

私が、ミュージック・フォトグラフィーで思い描くことをこの一枚で実現できたと言ってもいいだろう。こんな瞬間はなかなか訪れない。それに、GAFFAの「Best Music Photo of the Year」も受賞できた。今までの努力が報われたし、これからももっと頑張っていこうとやる気を貰ったよ。

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Vol.2- ピーター・デュープ
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