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2020.12.25 Jakub Cejpek

XF10-24mmF4 R OIS WRと共に行く山の冒険

Jakub Cejpek

世界中の高山やロッククライミングにおける貴重な瞬間を収めることに強い熱意を持つ山岳写真家。マラソン・自転車競技の撮影や映画撮影も得意とする。登山では装備を軽量化することが非常に重要であるため、「DSLRのような重いカメラと比べ、エネルギーを節約でき気軽に持ち歩けるFUJIFILMのレンズ交換式カメラを試すことができたのは幸いだった」と彼は語る。

この15年間、山は私の人生において重要な役割を果たしてきました。登山を楽しんでいるだけでなく、この高地の環境の中で生涯の友人関係を築いてきました。登山と並行して、もう一つ情熱を注いでいることがあります。それは写真です。写真のおかげで、すべての思い出を記録し、もう一度冒険を追体験し、山の美しさを他の人々と共有することができます。

軽くて速い

トレッキングから本格的な登山へと山での活動が進化していく中で、装備について考えるようになりました。軽量化が求められていたのは、登山道具だけではありませんでした。長年の夢だったフルフレームのデジタル一眼レフが、突然重くてかさばるように感じてきました。装備を軽くすれば、より速く安全に登山ができ、写真を撮るためのエネルギーも増えます。私はミラーレスカメラを試してみようと思い、富士フイルムのX-T1から始めました。XF10-24mmF4 R OISは、以前使っていた17-40mm/F4の代替機として簡単に使えました。同じ焦点距離、同じスピード。X-T2の登場で迷いは消え、富士フイルムのミラーレスカメラだけで撮影するようになりました。その後、他の多くの素晴らしいFUJINONレンズを使ってきましたが、XF10-24mmF4 R OISは間違いなく、山での撮影で一番使っています。

一本で十分

山の中では、望遠レンズを持ち歩きたいと夢見ることがあります。しかし、バックパックの中に余分な荷物を入れる余地は無く、持っていてもレンズを交換する機会がないのが普通です。時間も無く、天候も厳しい登りが多いです。そのため、レンズは1本で十分なのです。レンズが一本あれば、余計な判断もいりません。画角を覚えるだけで、光と構図、そして何より大切な自分の安全に集中できます。以上の理由から、XF10-24mmF4 R OIS WRが富士フイルム初の既存レンズをリニューアルするMark IIレンズであることは特に嬉しく思います。

多様性のある登山用必須アイテム

私はXF10-24mmF4レンズの多様性が好きです。手前に被写体があっても、環境に余裕を持って超広角撮影ができます。同時に、24mmを使って、36mm(35mm判換算)相当でより自然な遠近感を得ることもできます。山の風景や登山行動に合わせて超ワイドで撮影することが多いですが、ズームのおかげで多様性のある写真を撮って帰宅することもできるのです。

吹雪は言い訳にならない

新レンズは前バージョンの良さを継承しつつ、さらにいくつかの工夫が施され、より良いものになっています。私にとっては、防塵防滴機構(WR)が一番の改良点であることは間違いありません。9月の晴れた日の写真では、なぜ防塵防滴機構が重要かと聞かれるかもしれませんが、冬山や冬の登山は全く別の話です。FUJINONのレンズは頑丈で、最初のXF10-24mmF4でもかなりの耐性を持っていましたが、極端な場合にはレンズ内部に湿気が入ってしまうこともありました。しかし、防塵防滴機構(WR)があれば、それはもう問題ではなくなります。

逆光に強い

絞りリングが新しくなったのもありがたいです。非常に天気の良い日や、カメラの電源を切った状態での操作が格段に楽になりました。絞りリングロック(GFレンズではお馴染みです)があるので、うっかり自動絞りに切り替わってしまうこともなく、特にF22を使うときには助かります。太陽を入れた写真を撮るのが以前よりも簡単になりました。

シャープでブレない

新しいXF10-24mmF4 R OIS WRの画質は素晴らしいです。隅々までシャープに写り、歪曲収差も少ないので、建築写真にも最適だと思います。XF10-24mmF4はタイムラプスや動画撮影にも使えます。加えて、光学手ブレ補正機構(OISIX)が、空気の薄い中で息継ぎをする時、夜明けの低照度下で撮影する時、または凍った手が震えている時、大いに役立っています。

進化したオートフォーカスと昔ながらの撮影方法

革新的なオートフォーカスは、速くて正確です。X-T4と一緒に使うことで、スポーツ写真や他のダイナミックな写真ジャンルを撮影するための強力な組み合わせになります。私は、登山時は全体を通してAFに頼ることが多いです。とにかく、10mmの焦点距離とF8を組み合わせて撮影すると、全体的にシャープで深い被写界深度が簡単に得られます。これは不適切な単純化と思われるかもしれませんが、設定をつくりこみ繊細な写真を撮るためのスペースがないこともあります。普段は絞り優先とオートISOが一番の相棒で、バックパックには一番頑丈な三脚を携えています。

マイナス25グラム

新しいXF10-24mmF4 R OIS WR (Mk II)は、前のバージョンから少し小さく、軽くなったことを述べなければなりません。正直言って、25グラムの違いに気づくことはできないかもしれませんが、登山時にはグラム単位の拘り重量を削ることが大変重要です。疲労困憊した登山の後では、25gの重量削減のありがたみを感じることでしょう。僅かな違いではありますが、これだけの広角ズームで、天候に左右されず頑丈なものであれば、これ以上は求めることは無いでしょう。

私がミラーレスカメラを始めた2014年から、富士フイルムは新しいレンズをたくさん出してきました。XF10-24mmF4 R OISは、ラインナップで最も広角または最速でもないですが、私が最も愛してやまないレンズであり続けると思います。そして新しいバージョンのXF10-24mmF4 R OIS WRには、さらに感謝しています。