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2012.10.16 Norifumi Inagaki

稲垣徳文によるM Mount adapterのレビュー

Norifumi Inagaki

1970年東京生まれ。新聞社出版写真部の嘱託カメラマンを経てフリーに。中国シルクロードをはじめ、南極など訪れた国・地域は50カ国を越える。写真集『大陸浪人』、フォトエッセイ『旅、ときどきライカ』などを出版。日本写真協会会員。

色温度を補正せず撮影することで見たままの色を写すことができる。高感度に強いX-Pro1だから低照度でも手持ち撮影が可能だ。

オールドレンズは逆光に弱く、信号待ちの車のヘッドライトによりフレアとゴーストが現れたが、これも活かして作品に仕上げた。

街灯を画面ぎりぎりでカットして撮影した。光源周辺部も影響を受けずしっかり描写している。

レンズ最短70cmで撮影。パプリカの鮮やかな色彩を強調するためWBを「曇り」に設定した。

コントラストのない路地でもお品書きの文字が読めるほどシャープに写った。

電球色を活かして雰囲気のあるカットに仕上げた。

船のディテールが残るように1/2秒で撮影した。WBAUTOでニュートラルな発色に仕上がった。

WBを「晴れ」に設定。電球色にライトアップされた塔とトワイライトの青い空を狙いどおりに再現できた。

Comment

オールドレンズでもX-Pro1の高画質と豊かな色再現を体感できるのがMマウントアダプターだ。

撮影レンズは1950年代に製造されたライカMマウントレンズの第一世代。モノクロフィルム全盛の頃に作られた柔らかな描写が特徴のレンズだ。

レンズの描写力を最大限に発揮できるよう開放から2~3段絞り撮影した。撮影画像をピクセル等倍まで拡大すると画面周辺部に解像力の甘さを感じられるもの極端な破綻はなく、「点光源のある夜景」のような粗探しのようなモチーフも実用十分な仕上がりになった。

製造から半世紀を経たカラー撮影には適さないレンズでも期待以上の写りに驚いた。フィルムシュミレーションとWBの活用次第でオールドレンズとは思えないニュートラルな発色が可能になるのだ。

ピント合わせは電子ビューファインダー(EVF)で行うことになる。微妙なピント合わせもEVFの拡大機能により容易にできる。シャッター や露出補正などダイヤル操作はMマウントレンズとの相性もいい。ゆとりあるボディはコンパクトな35/50mmレンズから重量級の90mmレンズまでボ ディとのバランスを損なうことなく装着が可能だ。

従来のレンジファインダーカメラではレンズの描写を目視することはできない。「ファインダーを覗く」ことが楽しくなるがX-Pro1はそれ だけで満足していては勿体ない。マニュアルフォーカスでじっくりピント合わせをしてシャッターを切る。それもまた贅沢な時間に感じられた。

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