2021.10.15 Ron Lee

LENS STORIES: XF33mmF1.4 R LM WR x ロン・リー

Ron Lee

ウェディングやコーポレートの仕事をしていないときは、東京や香港、台北、マレーシアなどの街に住む人々の日常をドキュメントしている。
構図や機材など、物事は「シンプルであること」が重要と考える。X-E1と4本のレンズ（18mm、23mm、35mm、60mm）で旅に出ることはクリエイティブでプロフェッショナルな作品をもたらしてくれる。

シティマジック

私の故郷シンガポールは、不思議な光景が広がる国であり、24時間眠らない街でもあります。

このパンデミックの間、私たちは自分の国に閉じこもり、写真プロジェクトのために海外に出かけることができないような状況に置かれていました。確かに、海外の光の透明感や、旅先から持ち帰った自然な街の風景などは失われてしまうかもしれませんが、創造性には限界がなく、自分の家の裏庭に目を向けるだけでいいこともあります。

XF35mmF1.4 Rに匹敵するこの新しいフジノンレンズの話を聞いたとき、リニアモーター駆動、耐候性、高速フォーカス、最短撮影距離30cm以下、美しいボケを生み出すF1.4の明るい開口部などの特徴を聞いて、ぜひとも試してみたいと思いました。

FUJIFILM X-Pro3 & XF33mmF1.4 R LM WR

新しいXF33mmF1.4 R LM WRレンズは、ストリートフォトグラファーとしての私の夢のレンズと言えるでしょう。焦点距離33mm（49.5mm相当）のこのレンズは、控えめで静かで非常にコンパクトな完璧なポートレートレンズです。

フォーカシングは文字通り非常に速く、レンズの「ハンチング」がないので、光量の少ない場所や動きのある場所などで使うのが楽しいです。実際、ストリート撮影では、撮影の度に本当にピントが合っているか、ダブルチェックしていました。

また、前玉を凹型にすることで、逆光での撮影でもレンズフレアが緩やかに発生し、より雰囲気のある写真を撮ることができます。

FUJIFILM X-Pro3 & XF33mmF1.4 R LM WR

空が暗くなり、街が輝きで満ちた時、レンズの魔法が本当に現れます。

FUJIFILM X-Pro3 & XF33mmF1.4 R LM WR

FUJIFILM X-Pro3 & XF33mmF1.4 R LM WR
FUJIFILM X-Pro3 & XF33mmF1.4 R LM WR

通常、私は自分のカメラやレンズにあまりストレステストをしなせんが、熱帯地方の真夏のモンスーンのような環境は、XF33mmF1.4 R LM WRと私の愛機デュラテクトブラックのX-Pro3が、どれほど優れているか試す良い機会でしょう。

FUJIFILM X-Pro3 & XF33mmF1.4 R LM WR

しかし、今回の撮影で本当に楽しかったのは、低照度の中で33mm（49.5mm相当）のパースペクティブを使った手持ちのポートレート撮影でした。通常はXF50mm F1やXF56mm F1.2の仕事ですが、XF33mmF1.4 R LM WRは、この軽量で多機能なレンズから得られるイメージにとても驚かされます。

FUJIFILM X-Pro3 & XF33mmF1.4 R LM WR

富士フイルムはまたしても、この魔法のような宝石のようなレンズで、あらゆるレベルの写真家に、心からお勧めします。

レンズのしっかりとした構造やF1.4の魅力、コンパクトさや軽さだけではなく、新しいXF33mmF1.4 R LM WRを使うことで素晴らしい写真が生まれる可能性がたくさんあるのです。