2021.03.12

GFX100S: "More than Full Frame" x Ji Guo

GFX100Sインプレッション

GFX100Sを初めて手にしたとき、全体のボリューム感は35mm判フルサイズカメラのようでしたが、GFX100の1億200万画素裏面照射式CMOSセンサーを搭載していました。

GFX100S & GF45-100mmF4 R LM OIS WR

撮影時、ピント合わせからシャッターを切るまでの一連の流れは、GFX100と同じです。GFX100との違いはありません。同じイメージプロセッサーとフォーカスモジュールが使用されているはずです。小型化のために縦型グリップが取り外されたことで、カメラ下部の縦位置シャッターや、縦撮りに使ういくつかのファンクションキーも取り外されています。その他のボタンや機能はGFX100と同じです。3方向タッチスクリーンは維持しています。EVFはGFX100と外観は同様です。GFX100と同じ電子ビューファインダーかどうかはわかりませんが、EVF部分は機体容積が縮小しボディと有機的に一体化したため取り外せなくなっています。メニュー操作もGFX100と同じなので、新機種には難なく適応できます。GFX100は多機能であるため、撮影モデルを素早く切り替えることができ、より便利に使用できます。

GFX100S & GF23mmF4 R LM WR

手ブレ防止の部分はGFX100と同様に優れています。試作では、GFX100はピクセルシフトマルチショット技術により画素数を4億に増やした新ファームウェアを搭載しています。富士フイルムから最新のGFX100Sのファームウェアを頂きましたが、4億画素対応の昨日は入っていませんでした。今後、この機能が市場にも出てくることを期待しています!

GFX100Sのバッテリーは、X-T4と同じく大容量のNP-W235を採用しているため、主なパラメーターは2200mAh、16Whとなっています。数日前にX-T4を購入したこともあり、バッテリーは共通化できています。

GFX100Sの位置づけは、明らかに写真の初心者向けではありません。この機種を購入される方の多くは、私の友人のように35mm判フルフレームカメラを一通り持っていて、そこにコストパフォーマンスの高い中判カメラや高画素モデルの選択肢を加えています。現在の写真市場を見る限り、富士フイルムのGFX100Sは、画質とボリュームのバランスが取れた選択肢だと思います。

35mm判カメラのサイズにまで小型軽量化されました。GFX100SをDJI M600に取り付けて空撮をすると、他の中判カメラに比べて耐久性が高く、画素が細かくなっているのが特徴です。

GFX100S & GF23mmF4 R LM WR

GFX100S & GF23mmF4 R LM WR

GFX100Sの小ささとフリップスクリーン、顔検出/瞳AFのおかげで寺院で祈りを捧げるチベット人を撮影する際、賑やかな人混みの中でもターゲットを見つけやすくなっています。また、高原地帯は光量比が非常に大きく、カメラの耐性が試されるところでもあります。撮影時はGFX100Sの発売前だったため、RAFファイルでは解決策がありませんでした。JPGファイルだけでも暗部を2〜3段押し上げることができるので、この被写体には十分でした。新設計の5軸手ブレ補正モジュールのおかげで、光量の少ない場所でも手持ち撮影が可能になり、優れた描写と豊かなディテールが得られます。

GFX100S & GF30mmF3.5 R LM WR

この中判カメラはボディサイズがGFX100よりも小型化されている一方で、X-S10の5軸手ブレ補正構造を大型のフォーマットに基づき設計した5軸手ブレ補正の新設計、そしてGFX 50Sに近い一眼レフのような外装とバッテリーグリップを除いたことで、より軽量でポータブルである。

GFX100S & GF30mmF3.5 R LM WR

1968年3月から6×9仕様の120フィルムのGW690Ⅱ、GW690Ⅲ、GSW690、GSW690Ⅱ、GSW690Ⅲ、G617、GA645、GX680、GF670などの中判カメラが発売され、富士フイルムの輝かしい歴史を作ってきました。デジタル時代に入ってからは、2017年のデジタル中判カメラGFX50S(小型5,000万画素)からGFX100(大型1億画素)、GFX100S(小型1億画素)と現在までに最もポータブルな1億画素の中判カメラに至っています。近年、高画素の35mm判フルサイズ機がユーザーに支持されています(おそらく価格が大きな要因だと思います)。しかし、中判でもそのような高画素は持ち歩くのが当たり前になっているようです。圧倒的画質への人気が高まったことで、ハッセルブラッド、Pentax、ライカ…など、中判に手を出すメーカーが増えてきました。いずれにしても、中判画質の最大の売りは、センサーが大きく、シーンの空気感の描写が35mm判よりも衝撃的であることです…。富士フイルムのGFX100Sはまさにそれを実現し、GFX 50Sを凌駕しています。