GFX100S II:ストリート x Guillaume Flandre

2024.06.17

私にとって初めてのGFXカメラである富士フイルムGFX100S IIを試写するまたとない機会に恵まれました。Xシリーズのカメラに慣れ親しんでいた私は、このラージフォーマットが携帯性と目立たなさを重視する私のストリートフォトグラフィースタイルにどのように適応できるか興味がありました。

私はロンドンに住んで数年になりますが、しっかりと時間を取って写真を撮ることはありませんでした。私は新しいカメラを使用するため、シティ界隈の最も賑わう地区でストリートフォトグラフィーセッションを行いました。

コンパクトで目立たない

初めて手にしたときから、富士フイルムGFX100S IIのコンパクトさに驚きました。フジノンGF50mmF3.5 R LM WRと組み合わせると、いつも使っているX-T5と大差を感じません。私が今まで思い描いてきたかさばるラージフォーマットカメラとは程遠いものです。

ラージフォーマットカメラでの撮影について私がそれまで持っていた考えは、私の撮影スタイルとはかけ離れていました…。このような状況においては、撮影シーンに干渉することなく、ありのままの瞬間を捉えるために、控えめで柔軟であることが私の目標です。

富士フイルムGFX100S IIは、私のストリートフォトグラフィーのスタイルと一体化しています。その軽さと操作性により、群衆の中に溶け込み、シーンを邪魔することなくありのままの瞬間を捉えることができました。

安心できる共通点

うれしいことに、富士フイルムのカメラでおなじみの機能が使われていることが分かります。

  • ダイヤル:ビューファインダーから目を離さずに、シャッタースピードとISOを素早く変更できます。
  • インタラクティブなビューファインダー:すべての情報が一目で把握できます。
  • 直感的なメニュー:新しいカメラでも、フィルムシミュレーションや生成される画像のフォーマット、フォーカスアシスト、メカニカルシャッターまたは電子シャッターのシャッター方式といった設定がすぐに行えます。

さらに、画面をオフにしている場合でも、サブ液晶モニターで常に設定を確認できます。

移動時の性能

群衆に紛れたり、背景に溶け込んだり、ありのままの瞬間を捉えるなど、すべて簡単に行えました。控えめなシャッター音は私の存在を知らせることなく、またその軽さゆえに私は簡単にカメラを構えることができ、ロンドンの混沌とした状況にすぐに反応できるようになりました。

私はカメラを片手に持って歩くのが好きですが、そうすることで、歩行者の流れに自然に溶け込み、撮りたいシーンに応じて素早くフレーミングを調整することができます。

富士フイルムGFX100S IIは手にぴったりとフィットし、ラージフォーマットにしては軽いので、自分の撮影の習慣を変える必要がありません。移行はとても自然でした。

7コマ/秒の連写モードは、動きのあるシーンを撮影し、完璧な画像を選択するのに非常に役立つことが分かりました。ストリートフォトグラフィーでは非常に実用的なツールです。

ストリートフォトグラフィーの場合、わずかな誤差でピントが合わなくなることもあります。富士フイルムのGFX100S IIは、これについても非常に効率的であることが分かりました。実際、フォーカスエラー率は私にとって通常よりも気にならないようで、これは偶然によるものではなく、むしろ顔検出と手ブレ補正技術の質の高さによるものだと思います。

私が特に気に入っているのは、歩いて被写体に近づきながら撮影し、最も面白いフレーミングの画像を選択できることです。

それでもフレーミングが気に入らない場合は、富士フイルムGFX100S IIで生成される画像のサイズなら、最終的な画質を落とす心配なく、編集時に画像をトリミングできます。

卓越した画質

このフォトセッションが終わり、すぐにこの日に撮影した画像を編集したくなりました。

APS-Cカメラとの画質の差は歴然としています。シャープネスは驚くべきものです。

ダイナミックレンジが広いため、多くのディテールを復元できます。このより寛容なセンサーは、コントロールできない状況で撮影するストリートフォトグラフィーに最適です。ストリートフォトグラフィーは状況に応じて設定を必ずしも調整できるとは限りません。最適とはいえない設定から回復できることは保険の一つとなります。

夕暮れ時になって、カメラの限界を試してみたくなりました。ISOを10,000以上にして低照度を補いました。すると、予想をはるかに超えた、リアルで精確な画像が得られました。

私はいつも4:3フォーマットを高く評価してきましたが、富士フイルム GFX100S IIでは、かつて行っていた画像のトリミングをしないで、ついに4:3フォーマットをフル活用できるようになりました。このカメラではアスペクト比を変更するような妥協は必要ないのです。

APS-Cセンサーでは捉えられなかったディテールまで捉えることができることは、嬉しい驚きでした。

富士フイルムGFX100S IIは、ストリートフォトグラフィーに小さな革命をもたらしました。コンパクトさ、控えめさ、性能、並外れた画質により、このカメラは要求の厳しい写真家にとって新たなツールとなります。このカメラは、私の写真撮影の武器として、間違いなくその地位を確立しています。