2015.05.05 FUJIFILM

FUJINON Speed Lenses "伝説の復活" #1

Wide Apertureなレンズほど速度の速いシャッターを使えるので、大口径レンズのことを”High Speed Lens”と呼ぶことがある。
1954年、FUJIFILMはフジノン50mm F1.2とフジノン35mm F2を発売。1956年、フジノン100mm F2を発売。広角・標準・望遠の大口径レンズラインナップを完成させる。”FUJINON Speed Trio”と称されたこれら3本のレンズは、大口径レンズでありながら高い描写性能とフレア耐性を持ち、世界中のプロ写真家から絶賛され、大口径レンズ競争に一石を投じたものであった。現在では、希少な銘レンズで中古市場でも殆ど見ることができず、まさに伝説のレンズとなっている。
しかして60年がたつ。Lマウント対応として発表された”FUJINON Speed Trio”は、XFマウントとして復活を遂げる。デジタル時代の”FUJINON Speed Lenses”である。そしてTrioはQuintetとなる。時代は変わる、技術もすべて進化する。しかし継続されるものもある。
次回より、連載として一つづつ紹介していきたい。

エピソード2を続けて読む:
“伝説の復活” エピソード2