This website uses cookies. By using the site you are agreeing to our Privacy Policy.

2018.11.29 Julien Apruzzese

FUJIFILM & Capture One PRO

Julien Apruzzese

1979年、パリに生まれる。現在は、パリの郊外に妻と娘と暮らす。
科学と芸術を融合することについて大きな関心を持ち、2000年にサウンドエンジニアとしてのキャリアをスタート。2006年にレコーディングスタジオDi Notteをオープン。サウンドエンジニアとして活動した10年間で4つの賞を獲得。その後、他のアートフォームへと方向転換を決意する。
2012年、最初のカメラを購入し、独学で撮影技術を習得。2″Julien Apruzzese Photographie et Retouche”スタジオを2013年にオープン。
絵画からインスピレーションを受け、写真で「ドリーム」を描こうとしている。

2018年9月25日

この日、富士フイルムとPhase Oneが歴史的なニュースを発表した。Phase One社が提供している「Capture One Pro」が同社以外の中判カメラに初めて対応したのだ。その反響は凄まじく、私の電話はその日ずっと鳴り止まなかった。Capture Oneはスタジオ撮影の業界スタンダード。世界中にあるスタジオのうち80%はCapture One Proを導入しているだろう。だから、非対応だったGFXをスタジオ撮影に活用したくともどうしても限界があったのだ。

この日以降、どれだけ多くの同業者が富士フイルムのGFXシステム導入を検討し始めたのか計り知れない。すでに導入していた私にとっても、このニュースはテザー撮影やRAW現像など可能性を限りなく広げてくれるグレートなニュースだった。

では、なぜそれほどCapture One Proが支持されるのか?カラーやトーンの表現力が他のソフトよりも優れているからだ。でも、それはなぜ?それはカラーエディターがあるからだ!これこそが、Capture Oneの最大の武器であり、数多くのユーザーの支持を受けている理由だと信じてやまない。

ポストプロダクションはエキサイティングでマジカル

ポストプロダクションはエキサイティングでマジカルだ。ここで、デモをしてみよう。

草原で赤い花の写真を撮ったと想像してほしい。ディテールを取り除き、形も極限にまでシンプルにしてみよう。そうすると、上記左側の画のようなイメージが浮かび上がると思う。なんとなくRAWファイルっぽいだろう?この時点で、イメージはだいたい80%くらいの仕上がりだ。

一方で、右の画は撮影後にレタッチされた画に見えるのではないだろうか?これにディテールと形も戻してみると草原の中で咲いた赤い花の写真が浮かび上がる、ヴァニティ・フェアの表紙が完成だ!

このレタッチは、どのツールを使って編集されたと思う?コントラスト?明るさ?彩度?クラリティ?いずれも不正解。カラーエディターだけを使ったんだ。

ポストプロダクションの基本

ポストプロダクションの基本は異なるカラーパッチの調和を見い出すことだ。色彩理論だ。

パッチの一つ一つはLAB、RGB、HSLモードで表すメジアンカラーにまとめることができる。人間として、最も自然な色の表現方法は色相、彩度、明るさ。なので、ポストプロダクションではこれらの値を調整することで、その画に最適な色を見出し、調和を生み出すことができる。

一つ一つのパッチに色相のコントラスト、彩度のコントラスト、明るさのコントラストがあるので、とあるグリーンの絶対値が必ずしも正解にはならない。それよりも、相対的にこのグリーンに適したレッドを探し出すことが大切になる。これは写真だけに限ったことではなく、絵画にも通じることだ。

この一連の作業には、Capture One Proのカラーエディターがとても便利。パッチを一つ一つ切り離し、最適なHSLの値を見出す。巨匠Annie Leibovitz、Erwin Olaf、Dan Wintersが撮った写真であっても基本的な考え方は同じだ。この調和を見出すことでより多くのビューワをその写真に惹きつけることができるだろう。

FUJIFILM X-T2で撮ったマクドナルドのキャンペーンの事例

私が実際に手掛けたマクドナルドのキャンペーンを事例に作業手順を追ってみよう。撮影に使ったカメラはX-T2、編集にはCapture One Proを用いた。一番左の画が私が見出したカラーパッチのHSL値。中央の写真はRAWファイル。右側が編集後の完成イメージだ。

完成イメージを仕上げるまでの工程は?カラーエディターでカラーパッチを切り離し、一番左のHSL値を再現しただけだ。RAWだとパッとしない画が、これだけで魅力的な写真に仕上がる。色彩理論はとても大切。そして、その効果は、はっきりとイメージに映し出される。

2018年11月29日

この日、Capture One Pro 12の発売と合わせて、ついに富士フイルムのフィルムシミュレーション対応が発表された。ますます富士フイルムとCapture Oneの組み合わせが魅力的になった。

比べて見よう。上記、左側はカメラ撮って出しのクラシッククロームの写真。右側は、RAWファイルをCapture One Pro 12に取り込んでクラシッククロームのフィルムシミュレーションを使って現像した写真だ!

もう一枚、左はACROS撮って出しのJPEG。右側はCapture One Pro 12内のACROSフィルムシミュレーションを使ってRAW現像した一枚だ。違いを探し出せるかい!

富士フイルムとCapture Oneの魅力

写真を楽しむ時代が到来した。富士フイルム社製のカメラとCapture Oneの組み合わせをぜひ試してもらいたい。中判ならではの描写を味わえる環境がかつてないほど身近にある。

夢がかなった。富士フイルムとCapture Oneが叶えてくれた!

Capture One 12について詳しく見る

phaseone.com/fujifilm