2018.12.19 Julien Apruzzese

FUJIFILM & Capture One PRO / 調整

Julien Apruzzese

1979年、パリに生まれる。現在は、パリの郊外に妻と娘と暮らす。
科学と芸術を融合することについて大きな関心を持ち、2000年にサウンドエンジニアとしてのキャリアをスタート。2006年にレコーディングスタジオDi Notteをオープン。サウンドエンジニアとして活動した10年間で4つの賞を獲得。その後、他のアートフォームへと方向転換を決意する。
2012年、最初のカメラを購入し、独学で撮影技術を習得。2″Julien Apruzzese Photographie et Retouche”スタジオを2013年にオープン。
絵画からインスピレーションを受け、写真で「ドリーム」を描こうとしている。

カーブツール

Capture One Proのカーブツールには、2つのユニークな特徴がある。輝度カーブとフローティングオプションだ。カーブツールをフルスクリーンで見れるのは細かい作業をする時にとても重宝する。それでは、輝度カーブとは何だろう?

カーブツールのRGBモード、イメージの色調分布を調整することができる。RGBモードでは、その際に彩度も同時に変わる。便利なときもあれば、不要なときもある。要らないと思った時は、輝度モードを使うと良い。上の2つのイメージを比べた通りよ、彩度を変えることなく色調分布を調整することが可能なモードなんだ。PhotoshopのLab CurveのLチャンネルやLuminosity blendモードのRGBカーブツールで色調分布を調整するのと基本的な考えは一緒だ。(アルゴリズムは異なる)

1つのツール内にとてもパワフルな2つのモードがあるので、私は露出ツールのコントラストと明るさのスライダーを調整する必要がなくなった。それはなぜか?

なぜなら明るさとコントラストは、1点以上のポイントを使ってRGBモードでカーブを調整するのと同じことだから。

それに、カーブツールではポイントを自由自在に操れる。シンメトリックやアシンメトリックにすることもできる。RGBモードで彩度とリンクさせたり、輝度モードで彩度とリンクさせなかったりといったことも可能だ。

それに重要なポイントをもう一つ。カーブツールでのコントラスト調整はスロープで表示される。左上のイメージのようにポイントを一つ追加すると、イメージの濃度を上げるだけではなく、2つのスロープによって2つのコントラストを作り出していることを意味する。0~128の値ではコントラストを下げて、128~255ではコントラストを上げている。

「Sカーブは、コントラストを上げるのと同じ」とよく耳にするが、それは正確ではない。中央のイメージを見ると0~64と192~255の間ではコントラストが下がっていることが分かる!コントラストを上げているのは64~192の値の間だけだ。なぜこれが重要なのか?

それは、RGBモードが彩度とリンクした特性を活かすことで、カーブをSAT vs LUMカーブのように使えるからだ。右のイメージを見てみよう。イメージの濃度については変化は微々たるものだ。メディアンラインを中心にカーブがなっている。少しずつ3点のポイントを動かしてみよう。そうすることで4つの異なるスロープ(彩度)が現れてくる!0~32間は彩度を落とし、32~64間で彩度を上げ、64~128間で彩度を再び落とす。128~255間はオリジナルのままだ。

私は、カーブツールのRGBモードでトーナルレンジ別の彩度の調整をして、輝度モードでトーナルレンジ別の濃度とコントラストを調整をしている。とてもパワフルで精密なツールなんだ!私の経験上、彩度を調整するだけで仕上がりがぐっと良くなる。Xシリーズで撮ったイメージだとなおさらなことだ。

カラーエディターと均一オプション

カラーエディターツールには3つのモードがある。基本、詳細設定、それにスキントーン。基本については今回は省略して、詳細設定とスキントーンについて掘り下げよう。この2つのモードが私にとって最も大切なCapture One Proのツールだから。従来スキントーンの調整に用いられたため、このネーミングらしいが、この機能はスキントーンに限定されるものではないし、何にでも適用できる。(Phase One社がネーミングを変えてくれることを密かに願っている)!

このモードはどうやって使うのか?詳細設定と同じでイメージの色相と彩度の値を決める。そして、色相、彩度、それに明るさの値を、設定した値のなかで調整をするんだ。均一モードでは更に深掘りができる。予め設定された色相、彩度、明るさの絶対値内で圧縮できるようになる。

右上のイメージでは、色相をグリーンからブルー、彩度を100%から20%に設定した。そのうえで、色相の絶対値を199までに圧縮し、彩度の絶対値を46、全色の明るさの絶対値を41にした。とても緻密な作業ができて、仕上がりがとても良くなるんだ!

均一オプションの使い方を理解することで、あらゆるイメージに応用がきくようになる。複数のスキントーンモードのカラーエディターを立ち上げ、レイヤーにすることができるからね。

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