Rommel Bundalian
フィルム・デジタルの両方で多くの経験を積んでいる。
パノラマ写真、トラベル写真を得意としている。
ストリート写真に対する情熱も持ち続けている。
職歴:
2012年1月 – 現在 Imageworkzのクリエイティブディレクター兼写真家
2008年6月 – 現在 360 Unlimited Arts & Photography Studioの写真家
2003年3月 – 2007年5月 フリー写真家、雑誌寄稿者
2001年4月 – 2002年3月 ADPHOTOのアシスタントカメラマン、アーティスト
1995年1月 – 1999年3月 Metro ManilaWARDS Eのカメラマン
受賞歴・タイアップ歴
Finalist – 2001 Digital Design Competition
1st & 2nd Place-Digital Print of the Year 2001
Grand Prize & 1st Runner Up Winner2004 Master Digital Artist of the Year
FEATURED PHOTOGRAPHER: January 2007
I-MAG Photography
FEATURED ARTIST: March 2007 WACOM ASIA Website
SEPTEMBER 2007 “Image of the Week” at PHOTOSHOP.COM – U.S.A.
8th Place and Honorable Mention – AfterCapture Magazine by ADOBE Contest WorldWide 2007
Featured Artist at Corel Painter Magazine U.K. Edition
Featured in Mabuhay Magazine In Focus : October 2011
Featured in Manila Bulletin Newspaper – App, App and Away March 2012
マニラ
私の名前はロンメル・ブンダリアン。マニラに拠点を置くフリーのアーティスト・フォトグラファーだ。 日常の環境で起こる、ありふれた出来事や、平凡にも見える光景を日々記録するのが大好きだ。
PCCI(フィリピン・クリエイティブ・イメージング・センター)の常駐インストラクターと富士フイルムのX-フォトグラファーを6年間務めている。
マニラ、この街からすべてが始まった。
私が初めてX-Pro1とXF35mmF1.4を手にして“フォトウォーク”したのは6年前のことだ。マニラはもう10年近く、私が写真撮影するための遊び場となっている。フィリピン国内のいろいろな場所を訪ねたが、マニラの多様性や慌ただしさ、そして猥雑な雰囲気が気に入っている。 その根源は人々であり、その構造である。
マニラを撮ることは、現実とは何かを理解することである。
昨年の8月、マニラの街中で新しいX-Pro3をテストするという幸運に恵まれた。
X-Pro3は本格的なカメラだ。
液晶ディスプレイを隠しつつ、フィルムシミュレーション確認用のサブモニターを搭載するという新たなデザインは、クラシックでありながらも目的に合致している。これはニッチ市場向けのカメラだ。決して万人向けではない。特に、簡単に写真を撮りたい人は、X-Pro3を使うべきでない。すでに写真撮影にのめり込んでいる人なら、きっとこのカメラを気に入るはずだ。写真を撮り始めたばかりなら、このカメラで写真撮影を学ぶことができるだろう。
X-Pro3は、現在のミラーレスカメラとして最も純粋なデザインを持ち、高度で現代的な機能を備えている。
X-Pro3はX-Proシリーズで初めて、隠し液晶ディスプレイを搭載している。この隠れたチルトスクリーンを使用するには、下向きに開いて、見下ろし、ウェストレベルで撮影するのが自然だ。X-Pro3は、レンジファインダー型カメラに対する新たな視点を与えてくれる。
このプロジェクトで私が撮影した写真の大部分は、CLASSIC Neg.のフィルムシミュレーションを使用した。フィルム「SUPERIA」と同じく、この新たなフィルムシミュレーションのざらざらした色調を私はとても好んでいる。フィルムで撮った写真とほぼ同じ仕上がりになる。画像の彩度に特徴的な効果が現われる。現在CLASSIC Negは、Classic Chromeに次ぐ、私の新たなお気に入りのシミュレーションとなった。
従来の「カラークロームエフェクト」に新しい「カラークローム ブルーエフェクト」を加えると、新たな印象が生み出される。その効果は驚くばかりだ。効果は「強」か「弱」を選択することができ、必要なければオフにすればいい。同じことは「グレインエフェクト」機能にも言える。ただこの機能の場合、サイズを「大」から「小」の間で調節できるだけでなく、粗さについても「強」、「弱」、「オフ」から選択することができる。白黒の画像に適したとてもクールな機能だ。
ハイライト/シャドウの機能は、カーブ機能に変更された。明度の機能が新たに追加された。これから撮影しようとする画像に、事前にコントラストを加えることができる。同じように、これらの機能は撮影前に設定できるため、画像にちょっとしたひねりを加えることや、ポストプロダクションの作業を減らすことが可能になる。
街に撮影に出掛ける前にこれらすべてのパラメータを設定しておくというアイデアはとても素晴らしい。それらの設定が、私が撮った画像にユニークな感覚と個性を与えてくれる。
新しい多重露出機能
私はX-Pro1を手にする前から、つまりX-Proシリーズを使用する前から、二重露出を愛用している。
新たな多重露出機能によって、最大9枚の画像を撮影して、「アディティブ」、「アベレージ」、「ブライト」、「ダーク」の中から好みのブレンドモードを選ぶことができる。9枚の画像はすべて、RAWで保存される。とても楽しく使えて、創造性を高めてくれる。
この新たなX-pro3を手にすれば、写真家はよりクリエイティブになり、プロセスにより没頭できるようになり、フレームの隅々まで意識が行き届くようになるだろう。Dパッドが廃止され、ダイアルとボタンは単純化された。OVF/EVFと、基本的なモードである「マニュアル」を可能な限り使用する。これらは、全く純粋なフォトグラフィーを体現するものだ。
非常にクラシックなデザインを持ちつつ高度な機能を内に秘めた、このような驚くべきカメラをあえて作った富士フイルムを、私はとても好ましく思う。このカメラは非常に個性的であり、決して万人向けではない。愛する人がいれば、嫌う人もいるだろう。時間はかかるだろうが、X-Pro3を使えば、さらに優れた写真家になれるに違いない。
「アクロス」のフィルムシミュレーションと、「弱」と「小」のグレインエフェクトを使用。
オーストラリア
最近のオーストラリア旅行で撮った写真