Vartan Kelechian

日々の生活のなかにある悦びと苦しみを捉えているのが始まりだった。
アルメニア人の父とレバノン人の母の子として1979年6月22日、ベイルートに生まれる。ごく一般の家庭環境に育ったと思う。すこし変わっているのは、父親のビジュアルに関するこだわりと、母親がその写真へのこだわりを面白おかしくサポートしていたことくらい。でも、そのおかげで「写真」への興味が俄然わいてきたのは事実だ。
長年にわたり、父親のCanomaticカメラで私のビジョンを描こうとしてきた。それが私の生活の刺激となっていた。そして2003年、キヤノンのEOS 300Dを購入する。だが、残念ながら、その当時は仕事が多忙であまり写真と向き合うことができなかった。
「誰にでも長所はある。賢い人間は、その長所を生かすことができる人達だ。」
半年前、10年間使ってきたキヤノンから富士フイルムにシステム移行した。
移行は、長期にわたって検討してきたことだ。ミラーレスカメラの性能がデジタル一眼レフと比較して見劣りすることもあり見送ってきたのだ。だが、1年前くらいから、ミラーレスカメラが目覚ましく進化してきた。機能によっては一眼レフより優れているくらいだ。
最初に手にしたのはX100T。5Dのサブ機として購入したが、このビンテージルックでコンパクトなカメラと5Dで撮れる画に大きな違いがないことに気付いた。
サイズは大切だ。DSLRの使い手として、長旅に出るときは常に同じジレンマが付きまとう。どの機材を持っていこう?ミラーレスだと妥協する必要がない。小さなバックにすべてが収まるのだから。これは「自由」だ。勘違いしてほしくないが、「サイズ」と「重さ」だけが移行の理由ではない。自分のバッグの負担を軽減するために作品のクオリティを下げるようなことは絶対しない。総重量を減らせることはとても大切だが。
EVFは、ミラーレスの大きなメリットの1つだ。ファインダーを覗くと、センサーが見ている画と同じのが見える。新しい世界だ。被写界深度を撮影前に目視できる。風景撮影では、よくマニュアル操作に切り替える。明るい光源のもとだと、DSLRのモニターを見ることはほとんど不可能。だが、どんな環境であってもミラーレスだとマニュアルフォーカスも容易にできる。フォーカスピークも魅力的な機能だ。ピントが合っているところが瞬時にわかる。
光源が限られた中、X-T2を使って撮影をしている。このカメラの高感度性能には驚くばかりだ。X-Pro2の性能よかった。X-T2でどれだけノイズが除去されるか興味があった。
結論から言うと、富士フイルムのミラーレスにキヤノンの一眼レフから移行したおかげで、ストレスを感じなくなった。そのすべてのきっかけは、X100Tを購入したことだ。ミラーレスの世界に踏み入れたまだ間もない。これからもたくさんの事がきっと起きるだろう。
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本ギャラリーでは、富士フイルム製のデジタルカメラを用いて撮影されたXフォトグラファーの写真作品を公開しています。本ギャラリーは、富士フイルムが、富士フイルム製デジタルカメラを用いて撮影された作品を公開する場(プラットフォーム)として、Xフォトグラファーに提供しているものです。

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