2021.04.22

「FUJIFILM Pixel Shift Combiner」の最新バージョン1.2.0を提供

1億画素での偽色レス画像生成機能の追加・合成処理中の不良画像検出が可能に

2021年4月22日

お客様各位

富士フイルム株式会社(社長:助野 健児)は、「FUJIFILM GFX100」・「FUJIFILM GFX100S」(以下、「GFX100」・「GFX100S」)を用いて約4億画素の画像を偽色なしに生成できる機能「ピクセルシフトマルチショット」に対応するソフトウェア「FUJIFILM Pixel Shift Combiner」(以下、「Pixel Shift Combiner」)に新機能が追加された最新版を本日より提供します。
 
通常、イメージセンサーでは、各画素にR(赤)・G(緑)・B(青)のうち、1つの色情報を取得し、残り2つの色情報を周辺画素の情報から推測して補完処理を行っていますが、「ピクセルシフトマルチショット」は、イメージセンサーのシフトによる自動撮影で各画素に3色全ての色情報を取得できることから、偽色を完全に抑制した色再現(=リアルカラー)を実現します。                 今回の最新版アップデートにより、従来の4億画素でのリアルカラーかつ高解像度な画像生成機能に加えて、新たにリアルカラーのみの合成方式をお選びいただけるようになりました。新方式「リアルカラー」は1億画素のより扱いやすいデータ量で忠実な色再現をお楽しみいただけます。

また新たに、撮影中のブレ等により正しく合成できない場合に自動でエラーを検出する機能が加わりました。画像の合成完了前に不良画像を検出可能なため、ワークフローの高速化が期待できます。*1
 さらに、合成後のRAW画像を拡大して確認できる機能を追加しました。現像ソフトウェア上での現像前に「Pixel Shift Combiner」内で合成RAW画像の細部まで目視で確認可能となり、本ソフトウェア内で合成画像確認のプロセスまで完結できるようになりました。

*1  100%の精度で不良を検出する機能ではありません。

ソフトウェアバージョン: 「Pixel Shift Combiner」(Ver.1.2.0)

1.   約4億画素でのリアルカラー合成に加えて、約1億画素でのリアルカラー合成が可能に

合成方式を「高解像+リアルカラー」と新たに加わった「リアルカラー」の2つからお好みに応じてお選びいただけるようになりました。

・「高解像+リアルカラー」方式
下記①および②のプロセスを経ることで約4億画素の画像をリアルカラーで生成する事が可能です。

・「リアルカラー」方式
下記①のプロセスを経ることで、約1億画素の画像をリアルカラーで生成する事が可能です。

【生成プロセス】
①    全ての画素で正確なRGBの色情報を取得するために、イメージセンサーを1画素ずつシフトさせて4枚の撮影を行います。

②    ①のプロセスを0.5画素ずつシフトさせながら4回繰り返すことで、画素を微細化し4倍の解像度を実現しています。

2.  画像合成中の不良検出が可能に

「Pixel Shift Combiner」が撮影時の振動などによるブレ等の不良を検出し、合成処理中にアラートが表示されるようになりました。     

3. 合成結果の拡大ビュー確認機能を新規に追加

合成処理が完了したジョブをジョブリスト上でダブルクリックする事で、実行結果を拡大して確認いただけます。撮影の失敗、成功を目視で容易に確認いただけます。

・撮影時にブレが発生していた場合の合成RAW画像を拡大した様子 (警告表示あり)

・撮影時にブレが発生していなかった場合の合成RAW画像を拡大した様子 (警告表示なし)

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