今回の写真展は、GFX100の発表に際して立ち上げられた”REAL”という企画に参加された写真家3名(Philipp Rathmer, 野波浩, Pål Laukli)による作品をもとに構成されました。
真実が写ると書いて写真ですが、この日本語が誤訳であるというのは有名な話です。
Photographyを直接的に訳すならば”光画”であり、実際にこちらの言葉を使う場合もあります。
それはさておき、今回の写真展のタイトルでもある”REAL”は真実とか現実という意味合いを持っていますが、そもそも写真は”真実”が写っているものなのか?もしくは”真実”が写っていなければ価値がなくなってしまうのか?一つの命題だと思います。
今回の3名の写真家はみな人物撮影を専門とする方々です。
彼らはみな”REAL”にある被写体を撮影していきますが、それはその被写体の”真実”かどうかを目的にしているかは疑問があります。それよりも、自分の頭にあるイメージを”REAL”の世界に具現化させてやりたいという意思を感じます。
彼らの撮る写真に内包される”REAL”を否定できる人はいるのでしょうか。