Xフォトグラファー・Chris UptonによるX100Fのレビュー

X100F

6年前、FUJIFILM X100はデジタル一眼レフが圧巻していた世界に新入りとして登場した。このルーキーは、大胆かつエキサイティングなイノベーションであっただけでなく、私たちが今日見るFUJIFILM Xシリーズカメラの成功の原点だった。

美しいレトロなデザイン、コンパクトでフィルムライクな画質を提供してくれる、X100が人気を博したのも不思議ではない。

X100F

6年が経過し、FUJIFILM X100Fは第4世代のモデルとなった。 レトロで美しいデザインを維持しつつ、最新技術を組み込み、直感的な操作で、フィルムライクな写真が撮れるカメラだ。

X100Fを箱から取り出してまず感じたことは、他のXシリーズのカメラに似た小さなサイズとシンプルなデザイン。 小型で軽量のポータブルシステムには慣れしたしんでいたが、このカメラはかつてないほどそのメリットを活かせるようになっている。 後はこのカメラをポケットに入れて、自分の写真を楽しむだけ。

X100F

撮影するときに最も重要な要素の1つは、使用するレンズ。 だが、X100Fは固定式なので、使うレンズは決まっている。そして、自分の腕次第。23mmの画角(フルサイズで35mm相当)は、私達の目に似た視界を与える。広がりすぎず、狭まりすぎずとても汎用性のあるレンズだ。 被写体に近づきたい時や、より広い視野を望むなら、足で使って動く必要がある! 風景の場合、絞り値をF8〜F11に設定することで、コントラストと色の良いシャープで鮮明な写真を撮ることが出来る。 次世代のモデルで手ブレ補正機能が追加されると個人的にはとてもうれしい。

X100F

X100Fは、X100シリーズの良いところを継承しつつ最新の技術を取り込んでいる。レイアウトはとてもクリーンでシンプル。直感的な操作が可能だ。絞り、露出補正はダイヤルで調整でで、X100Fで新たに搭載されたISO感度内蔵式シャッターダイヤルの操作もとてもシンプル。ISO感度を変えたいときは、ダイヤルを摘み上げて回せばいいだけです。

X100FにはX-T2、X-Pro2と同じX-Trans CMOS IIIセンサーを搭載している。

ハイブリッドビューファインダーは光学ファインダーと電子ファインダーの両方を使える。電子ファインダーは、シャッターを切る前に写真の確認ができるからとても便利。個人的には、特にストリートフォトやルポで電子ファインダーを好んで使う。光学ファインダーはマニュアルフォーカスに便利だし、バッテリー消費も少ないので時に重宝する。

X100F

X100Fにフォーカスレバーが搭載されたのがとてもうれしい。撮影時の一連の動作がとても素早くなった。過去のX100モデルからX100Fへアップグレードする人なら、絶対に喜ぶと確信をしている。3つのプリセットを設定できるオートISOも様々なシチュエーションに対応できるので便利。私の場合、風景、アクション、ストリートで使い分けている。

露出補正ダイヤルにある「C」もとても良い。これに設定することで、+/-5ストップまで動かせる。

風景を撮るときは、マニュアルフォーカス。そのときはフォーカスピーク機能を使ってでピントを合わせる。

X100F

高コントラストな被写体を撮るときに便利なのがDレンジ拡張機能。白飛びを防ぐことが出来る。フィルターを持ち合わせていないシチュエーションで特に便利だ。

NDフィルターも内蔵されている。明るい環境でも絞り開放で撮れたり、色々と実験的な写真を撮ることが出来る。

X100F

私は、RAWで主に撮影をしているが、フィルムシミュレーションがある富士フイルムのJPEGも侮れない。撮影後の編集に追われることもないし使い勝手はよい。トーンやシャープネスなども自分好みに調整できるので自分らしい一枚がきっと撮れるだろう。

スマホやタブレットに画像を転送できるのも今の時代欠かせない機能だ。

バッテリーは大型化されNP-W126Sを使う。X-E、X-Pro、X-Tと同じなのでうれしいばかりだ。

X100シリーズは多くのストリートフォトグラファー達から多大な支持を得ている。威圧感のないカメラで、瞬間を逃さない優れたカメラだ。トラベルや風景写真家にも愛されている。特に、重い機材を持ち歩きたくない人たちにとっては貴重な存在だ。

X100F

普段持ち歩くカメラがあなたのベストカメラ。クラシカルなデザインで高画質の写真を撮りたいのなら、自信を持ってX100Fをお勧めする。

X100F
X100F
写真家について
Chris Upton

イギリス、ノッティンガムシャー出身のトラベル、風景、ソーシャル写真家。RPS(The Ropyal Photographic Society)の準会員であり、オフィシャルXフォトグラファーである。

旅と写真を愛する。様々なところへ旅立ち、様々な文化、人々、自然と触れ合い、写真に収めている。写真を通じて、彼が体験した魅力を少しでもビューアにとどけ、彼と同じように世界の様々な場所を訪れ素晴らしい体験をしてくれることを願っている。

2016年には、Thoresby Collieryの閉山をドキュメント。そのほかにも本「Thoresby The End Of The Mine」を出版。UK各地で開催される展示会も予定されている。

彼の作品は、世界各地で売られ、出版されている。いくつかの大きな個展も開催。権威あるMaster of Vision Exhibition of Photographyにも2009、2011、2013年と招待されている。

UK各地でワークショップを開催し、長年のキャリアで得た知識などを他の写真家と共有している。

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