X100F "システムカメラ X100"

X100シリーズは、レンズ一体型のカメラにしてシステムカメラである。あくまで広義としてのシステムカメラだが、X100シリーズには専用のテレコンバーター、ワイドコンバーターがある。

そしてX100Fになりデジタルテレコンバーター機能が入り、一つのボディで、28/35/41/50/58/70/100mm相当(*35mm判換算)の7つもの画角が選べるようになった。ここまでくれば、X100Fをメインボディにシステムを組むというのも有りなのではないだろうか? 実際のところ、100mmより長いレンズ、28mmより短いレンズは殆ど使わないという方もいる。

しかし、X100Fをシステムの中心に置く理由は、焦点距離のバリエーションが増えたからだけではない。それは、X100が稀有なレンズシャッター(リーフシャッター)の機構をとっていることにある。このことは、Kiriako Latridisのレビューでも詳しく紹介してくれている。レンズシャッターで、様々な画角で撮影したいならば、X100Fはもっともリーズナブルな選択肢なのだ。

フラッシュ撮影をしない方にも、レンズシャッターの魅力はある。
気づいていないかもしれないが、X100シリーズがこれほどまでに”静粛”で”機敏”なカメラであるのは他ならぬレンズシャッター機構のおかげだ。

X100では、レンズ内にある極限まで軽く作られた絞り羽根が開閉することでシャッター動作を行う。その動作音は撮ってる人だけが気づく程度の小さな”チッ”という音。そして、シャッターボタンを押すや否や動作するというレスポンス。その刹那、わずか0.01秒。これは、シャッター幕を一度上げて、そして降ろして、という動作が必要となるフォーカルプレーンシャッターでは決して到達できない領域だ。 ”静粛”で”機敏”、ストリートフォトにおける天賦の才の秘密は、ここにある。この特性を他の画角でも使いたいと思わない人はいないだろう。

ただ、今まで面倒だったのが、コンバージョンレンズの設定をしなければならなかったことだ。もちろんコンバージョンレンズ設定をしなくても、使用することはできる。しかし、コンバージョンレンズを使用することで変化する光学特性をふまえ、最良の画質を得るためには設定をすべきだ。これにより、ベストの画像処理をカメラはすることができる。

だが、X100F、そして第2世代のコンバージョンレンズ WCL-X100 II、TCL-X100 IIではこの点が改良されている。内蔵されたマグネットとセンサーにより、自動でコンバージョンレンズの装着を認識してくれる。

もう、設定し忘れて”あれ?ブライトフレームの大きさが違う”とか、”EXIFタグと画角が合ってないような気がする”などと思うことはない。必要なときにコンバージョンレンズを装着するだけだ。

さてどうだろうか、X100Fはシステムカメラである、というメッセージは納得いただけただろうか? ”それでもやはり通常のレンズ交換式システムが好き”という反論も尤もだろう。

しかし、問題ない。X100シリーズは、どんなシステムの中に放り込んでも調和する。それがXマウントのシステムでも、DSLRのシステムでも。X100一台で、ほかのカメラではできない仕事をしてくれる。しかも驚くほどコンパクトだ。

システムの主役にもなれるのに、脇役にもなれる。そんなカメラはそうそうない。


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