The X100F —大きなポテンシャルを秘めた小さなカメラ!

富士フイルムのX100は、近年発表されたミラーレスカメラにおいて最もイノベーティブなカメラの一つだと思う。マニュアル操作できるレンズにある絞りリングや、富士フイルム独自のハイブリッドビューファインダーなど、このレンジファインダースタイルのカメラは、発売と同時に多くのユーザーの心を奪い、支持を得た。X100Fは、このX100シリーズの最新機種だ。デザインはさらに洗練され、最新のX-Transセンサーを搭載している!レンズ固定式ミラーレスカメラというニッチなマーケットながら、レンズ交換式とは異なる「カメラシステム」を可能とし、レトロでクールなデザインなデザインで、他の「コンテジ」との違いを見せている。

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クラシカルなレンジファインダースタイルのカメラデザインを維持しつつ最新のハイエンドミラーレスカメラと同等の性能を実現することを目標に作られたのだろう。初代X100と比較してもカメラサイズはほとんど変わっておらず、レンズについては23mm F2の同じものを採用している。性能の進化は他の部分で確認できる。センサーは、2400万画素のX-Trans IIIになってフィルムシミュレーションにACROSが追加された。これは、レンズ交換式のフラッグシップと同じである。また、デザイン的なところでは、カメラ背面を見るとこれまでのX100との決定的な違いが見えてくる。X100Sと比べた下の画像を見て欲しい。上がX100Sで下がX100Fだ。

X100Fの液晶画面は大型化され、ボタン配置が最適化された。フォーカスレバーを液晶画面右上に追加されたのが個人的には最も嬉しいポイント。ファインダーから目を離さずに親指でフォーカスポイントを動かすことができる。軍艦部ではISOダイヤルがシャッタースピードダイヤルの内部に組み込まれた。個人的にはこの操作性をとても気に入っているが、多くのユーザーはフロントダイヤルでISO感度を変更するほうがは好きみたいだ。

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この洗練されたレトロデザインのレンズ固定式カメラでの撮影はとにかく楽しい!それがこのカメラの最大の魅力だと思う。この一台だけでほとんどのスナップ撮影が可能になる。カメラとしての主張がないのでフォトグラファーだけではなく、カメラを向けられた被写体も警戒心を持たない。ストリートフォトやフォトジャーナリズム、トラベルなんかにはもってこいだ!

X100Fを初めて持ち出したのは2016年11月のスーパームーン。これは、マサチューセッツ州で撮った写真だ。ISOは400に設定して、フィルムシミュレーションはベルビア。その結果がこれ。素晴らしい!クロップして拡大した下の写真を見てもらいたい。ディテールと色がとてもいいんだ!

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ミラーレスのいいところは、露出とホワイトバランスが撮影前に確認できること。シャッターを切る前に自分が思い描く画作りを露出補正ダイヤルを親指で回しながら調整できる。X100Fでは最大+/-5EVまで調整可能。ダイヤルをCにすることでできるようになる。

X-Trans IIIセンサーとX-Processor Proが搭載されたことでフィルムシミュレーションの幅も広がった。私のお気に入りはモノクロだとACROS、カラーだとベルビアだ。ファインダーを覗くと、フィルムシミュレーションの効果が見えるので、撮影前にビジュアル化するとき、特にモノクロで便利!

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23mmのレンズは35mm相当の画角。ストリートスナップには最適で、レンズのクオリティもとても良い。コントラストとシャープネス共に素晴らしい。

 

 

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23mmだとボケ味があまりでないと思われがちだが、絞りF2のおかげで美しいボケを楽しむことができる。

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X100Fは、孫の写真を撮るときにもぴったりだ。ピント合わせが速く、持ち歩いても邪魔にならない。あらゆるところをすばしっこく動き回る子供たちを追いかけるのに理想的なカメラだ。絞りは開放でほとんど撮影したけど、ソフトな描写になっても気にならない。フォーカスレバーの操作はとても優れていて簡単だ!

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X100Fは、瞬時を撮るために不要な要素をそぎ落としたシンプルなカメラ。それにもかかわらず使い道はたくさんある。ハイブリッドビューファインダーをうまく使いこなすことでどんな撮影スタイルにも適用できるだろう。操作に慣れてくると細かい調整やボタン選択も素早くできると思う。Qボタンをうまく活用するのがポイントだ。フラッシュも搭載しているのでパーティで写真撮るときなんか便利だろう!

高画質でコンパクトなカメラのいいところは、使い勝手が良くて画質も素晴らしいところ。スマホで撮る写真との差は歴然だ。良い写真撮るにはある程度カメラに慣れる必要はもちろんある。だけど、良い写真を撮りたいと思いつつも機材をたくさん持ち歩きたくない場合なんか、これ以上の選択肢はないと個人的に思う。「どのレンズを使おう?」とか考えなくていいのも新鮮で楽しい。画角が固定されているので、あとは自分の腕次第。構図を考えて、あらゆるテクニックを使いこなして面白い写真を撮ろう!

Categories:  Topics, X100F, Stories
Tags:   X100 Series , X-Photographer , Lee Varis , USA
写真家について

ボストン近郊在住。コマーシャルフォトに40年以上携わってきたフォトイラストレーター。20年以上も前からコンピュータイメージングで仕事をこなし、現在はデジタルとフィルム両方をコンピュータグラフィックを活用してアドプリントの仕事をこなす。

作品は映画ポスター、ビデオケースのカバー、CDカバー、カタログなどに採用されている。「羊たちの沈黙」の蛾は、彼が手がけたものである!National Geographic、NewsweekやFortune、PDN、New Media、Micro Publishing News、Rangefinder and Photo Electronic Imaging誌などにもフィーチャーされている。彼の作品は写真がベースとなり、それらをコンピュータ上で処理をする。よくデジタルペイントやエフェクトなどが加わりオリジナルデータを上回る作品が完成する。

http://www.varis.com

最近手がけた作品を見ることができ、クラスやワークショップの情報そして、ブログリンクもサイト上にある。彼のキャリアはアドビのプレゼンテーションでもみることができる

http://bit.ly/Varis20yrs

コンサルティングやトレーニングにも携わる。Apple社では2つのイメージングセミナーを実施。世界主要都市を巡ることとなった。3日間にわたって行われるワークショップは以下リンクより購入することができる。

http://varis.me/Nobunl

自身初となる "Digital Photography for Creative Professionals"をRockport Publishers 2003から出版。コマーシャルグラフィックアーティスト、アートディレクターが抱えるデジタル写真を活用した仕事の取り組み方やクリエイティブそるーションを掘り下げたものである。「Skin: The Complete Guide to Digitally Lighting, Photographing, and Retouching Faces and Bodies」は彼のベストセラー本である。ポートレートとファッションフォトグラファーには欠かせないリファレンスとなたt。「Mastering Exposure and the Zone System for Digiatl Photographers」はデジタルキャプチャーについて掘り下げている。

芸術家として、タロットをベースとした作品を手掛けている。このウェブサイトでプロジェクトを見ることができる。

http://www.newmillenniumtarot.com

40年以上の経験はフィルムからデジタルへと広がり、次世代のアーティストたちにとって欠かせない大切な教材となっている。

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