最小のXで、最大の活用を

撮影: Jonas Rask
撮影: Jonas Rask

The Ultimate APS­C sized sensor compact X
たしかにX70は、APSサイズのセンサーを採用したXとしては最も小さい。参考までに、焦点距離18mm相当(換算28mm)の画角を得るために他のXを比較してみる。

X70とX-A2・XF18mmのサイズの比較

最小のレンズ交換式X、X­-A2にパンケーキレンズXF18mmF2を装着したものよりも30mmも薄い。実に3/5の厚みしか無い。さすがにこのサイズともなると、ジーンズのポケットには無理でもジャケットのポケットになら十分収まるサイズと言える。しかも、そこかしこに面取りが施されており、数値以上に小さく感じさせることになっている。

"コンパクトカメラ"とはよく言ったもので、レンズ一体型のカメラはコンパクトな大きさにするために有利にできている。なぜならば、マウントの形状やシャッターユニットという制限を持たずに、自由に最適なレンズを設計できるからだ。たとえば、広角レンズを設計する場合にはレンズ後端に大きなレンズを配置することができると、レンズ全体の省サイズ化がしやすい。

レンズ構成図比較

図を見てみるとよく分かるが、X70の光学系で最も大径のレンズは実は最後部に配置されている。こういった設計のレンズは、システムカメラ用のレンズではなかなかできない。非常にリーズナブルな思想のもとに画質とサイズの両立を実現している。

ここでレンズ交換式カメラユーザーのために公正な釈明をしておくと、決してXシステムの光学系は冗長ということは無い。むしろ、数あるフォーマットの中でもコンパクトな広角レンズ設計は得意な方だ。短いフランジバック・広い開口部・ミラーボックスが無いこと、圧倒的に優位な条件は揃っている。X70が特別すぎるのだ。

撮影:Jonas Rask
撮影:Jonas Rask

しかし、そうは言ってもダウンサイジングを実現するために、取捨選択がある。

例えば、本機にはファインダーは搭載されていない。だがその代わりに、シリーズ初となるタッチパネル付きのチルト式液晶モニターが採用されている。本機の商品企画者は、Xシリーズの代名詞的なファインダーを踏襲するよりも、革新という自由を重視した。

"スナップシューターたるものOVFを旨とすべし"

X­-Pro、X100シリーズの信奉者の多くは、こういったモットーを持ってるかもしれない。非常に正しい。OVFでしか見れないものは多い。X-­Pro2の商品企画者が聞いたら泣いて喜ぶだろう。しかし、ストイックすぎる意見とも言える。

現実に、Finderではなく背面液晶を使って取られたスナップの傑作は多い。更にはチルト液晶を使ったストリートの撮影テクニックも確立されつつある。良い写真を得るために、自分を律することも大事だが、Tae Young Anの写真を見ると、"OVFを旨とすべし、ただしTILT LCDも忘れるな"と、補足しているようにも思えるのだ。

撮影: Tae Young An
撮影: Tae Young An
撮影: Tae Young An
撮影: Tae Young An
撮影: Tae Young An
撮影: Tae Young An
撮影: Tae Young An
撮影: Tae Young An


後日談をひとつ。
同時期に発表されたカメラにX-­Pro2というものがある。
発表前よりX­Photographer達と多くの撮影プロジェクトが進められた。(※WEB上でそれらのいくつかは確認できるだろう)ただ特例的にX-Pro2を彼らは使っていたが、他の製品情報に関しては何も持ってなかったのだが、X70の存在を知ることになるや否や、方々より”あ、そっちも使ってみたかったな”という声が寄せられたのだ。彼らは、直感的にOVF機とチルト液晶機の使い分けを理解しているのだろう。

X70の魅力はコンパクトなカメラであることだが、”コンパクトカメラ”であるということである。
それ一台で全てが完結しているし、逆にあるシステムに、X70を一台加えても何も破綻しない。
あなたのカメラバッグの中にはX-­Pro2があるかもしれない、X­-T1が2台入ってるかもしれない。でもその中にX70を付け足すことには何の矛盾もない。それどころか、FUJIFILMではないブランドのカメラシステムに組み込んでも、X70はきちんと役に立つ。

撮影: Jonas Rask
撮影: Jonas Rask
関連製品情報

FUJIFILM X70


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