XフォトグラファーDaniel Tengsが語るGFXのインプレッション

2017年の2月、富士フイルムのノルディック支社からGFX 50SとGF23mmF4レンズのプロジェクトについて打診があった。このオファーが私にくれたことに対して興奮したことを覚えている。自分のスタイルが、中判フォーマットでどのように生かせるのかすぐに考え始めた。私は、エクストリームスポーツを専門とするフォトグラファー。中判フォーマットとはあまり縁のない世界にいる。そもそも、スキーやスノーボードを撮れるのか?いろんな意味でとても興味深いプロジェクトだと思った。

初めて手にした時、このカメラが秘めた可能性をすぐさま感じ取ってしまった。想像していた以上にとても軽かった。早速このカメラで写真を撮り始めた。

使い始めて一か月も経たないうちに、早速撮影プロジェクトのためオスロから3時間ほど離れた小さな街トリシルへと向かった。あの町にはまだ雪が残っている。今回の旅の仲間は自分を含めて4人。ビデオグラファーのMikkel、スノーボーダーのLenとSparrow、それにフォトグラファーの私だ。それと、友人でありスノーボーダーで、コースを作る達人のOdd Roarも参加した。彼の協力がなければこのプロジェクトは完成しなかった。トリシルは我々の到着を暖かく迎えてくれた。

初日は色々なスポットを視察に行った。これからの数日間、どこでどのように滑るのか計画するためだ。

撮影場所を決めて、早速コース作りに取り掛かった。街中のスタジアムでも撮影することを決めたんだけど、滑れるようにする環境を整えるのはとても大変だった。4人で5時間も雪かきをしたけど、それでも終わりが見えなかった。

日が沈みそうになっていた。だが、それは予定通り。スポットの一つとして選んだ山頂にあるブリッジを夕暮れ時に撮影するのだ。ブリッジを滑っていくスノーボーダーのシルエットを捉えたかった。絶好のシャッターチャンスのときに現地へとたどり着いた。到着してからたった15分でこのショットが撮れたんだ。

GFX 50S & GF23mmF4 R LM WR

これが撮れたことで、このプロジェクトの成功に自信を持った。そして、この写真の素晴らしさに驚愕した。シャッターを切ってから写真が撮れるまでの反応の速さ、それに撮れたカットが背面モニターに映し出されるまでのインターバルの短さ。カメラ動作がとても速い。それにン加えて、宿に戻ってPC上で見たときの画質の良さには驚かされた。色、ISO、解像、ダイナミックレンジ、その全てが私の想像遥か上を行っていた。

翌日は、スキー場での撮影。軽いGFXのボディに助けられた。と言うのも、その日の撮影は終日手持ち。そうなるとカメラの重さはだんだんと撮れる写真の質に影響を及ぼす。

GFX 50S & GF23mmF4 R LM WR
GFX 50S & GF23mmF4 R LM WR

ライダーはハーフパイプで滑っている。大ジャンプ、スピン、フリップ、やりたい放題だ。私も彼らの行く前を滑りながら写真を撮る。気付けば何時間も滑っていた。

滑り出してから8時間が経過した。それでも、カメラを持ち続けて写真を撮る私には力が残っていた。
それくらいGFXは軽い。驚きだ。それに、EVFのチルトアダプターはとても便利。私の現場でこのアダプターは欠かせない。いるところは、白くてまぶしい雪面。撮影環境は理想的とはとても言い難い。だけど、このチルトアダプターのおかげで惑わされることなく撮影に集中することが出来た。

GFX 50S & GF23mmF4 R LM WR

夕食後、再びハーフパイプへ撮影に向かった。向かう途中に気付いたが事がある。まだバッテリーを一回も取り替えていないことに。
寒い環境の下一日中撮影しても、バッテリー交換が要らなかったGFXに再び驚かされてしまった。

GFX 50S & GF23mmF4 R LM WR
GFX 50S & GF23mmF4 R LM WR

そして最終日。スタジアムへと向かった。ライダー達が、スノーモービルに引っ張られジャンプして観客席を越えていくところを撮る予定だ。準備は万全。スノーボーダーのLenは、スノーモービルに引っ張られ、スピードが加速する。彼が飛んだ時、みんなが静かになった。誰一人と言葉を発さなかい。観客席と鉄製の屋根の間を飛んで行った。そして、その先にある雪面に着地。私は、完璧なタイミングでシャッターを切った。イメージしていたカットが撮れた!この旅は成功に終わった。カメラは、私の期待に応えてくれた。全てうまくいったと思う。これからもこのカメラで撮影するのが楽しみだ!

GFX 50S & GF23mmF4 R LM WR
写真家について

ノルウェーの首都オスロを拠点に活動するフリーランス写真家。15才でカメラを手にし、19才の時に、初めて自身の作品を販売した。オスロのNorwegian Kreative Schoolで2年間写真を学んだ後にプロ写真家としてキャリアをスタートした。

スノーボードやスキーなどエクストリームスポーツを専門分野としている。若干29才ながら、その瞬間を追い求めカメラとスノーボードと共に世界中の雪山を駆け巡った。彼の写真は、専門分野の有力誌の表紙として20回以上フィーチャーされ、スノーボードの最有力雑誌「Transworld Snowboarding」でも特集が組まれたことがある。

世界中の大きなイベントで撮影する毎に、仕事の依頼が殺到する。2015年のSnowboard Awardsで、”Photo of the Year”を受賞。現在、富士フイルムのXフォトグラファーとして、ミラーレスカメラが秘める可能性を世の中に知ら示すことに興奮を覚えている。

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