Omar Z Roblesが語るGFX 50Sの進化

GFX 50S & GF63mmF2.8 R WR

写真家として始動して10年が経過した。文字にしてみるとかなり長期間に思える。だけど、業界における自分の立ち位置を俯瞰的に見たら、私はまだまだ未熟者。しかしながら、10年もの年月は私の人生の大部分でもあり、物事を学ぶには十分な時間。私が、写真家のキャリアを通じて学んだことは、「写真とは経験である」ということだ。それは、被写体と有する経験であり、機材と有する経験でもある。こういった経験を体感しながら写真を楽しんでいくんだ。

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GFX 50S & GF63mmF2.8 R WR

初めて試したXシリーズのカメラはX100S。デジタル一眼を使い始めて6年目の時だった。X100Sに惹きつけられた理由は「経験」。非常に抽象的な表現だけど、言葉に表すのはとても難しい。私の故郷であるプエルトリコへ最近旅行に行った時のことを紹介しよう。現地で、大御所フォトジャーナリスト達と出会う機会があった。写真家として駆け出したころ、私が憧れた面子だ。そんな彼らも最近は徐々にXシリーズのカメラを使うようになってきたと言う。みんな口揃えて「富士フイルムのXシリーズはこれまで使ってきたカメラシステムでは得られない喜ばしい経験を実感できる。」と言うんだ。

そんな写真家たちの評価を聞くたびに、富士フイルムのXフォトグラファーであることを誇りに思う自分がいる。写真について理解を示すメーカーと一緒に仕事できることをうれしく思う。彼らは、カメラを作る時に、ユーザーの体験をとても重要にしているんだ。

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GFX 50S & GF63mmF2.8 R WR

最近発売された中判カメラGFX 50Sも、Xシリーズの思想と大きく違わない。ユーザーエクスペリエンスはとても納得するものだ。操作性はとてもX-T2に似ている。3方向のチルト液晶を有しているし、人間工学に基づいたデザインは持ち心地がとても素晴らしい。ISO・シャッタースピード・絞りといった重要な要素はカメラやレンズのダイヤルで調節。Xシリーズの様に直感的な操作を可能としてくれるんだ。X-T2と同じで防塵・防滴構造。さらに嬉しいことにフラッグシップとしてタッチスクリーンも初搭載している。

GFX 50S & GF63mmF2.8 R WR

GFX 50Sを手にしていると、中判カメラであることをついつい忘れてしまう。時に、「この小さなボディ内に中判サイズのセンサーが積まれているんだ」と自分に言い聞かせる必要があるほどだ。中判カメラであることを忘れてしまうのは、軽さとコンパクトサイズだけが要因でない。

AFが思っていた以上に速い。GFX 50Sには、コントラストAFしかない。だけど、その速さと正確さにとても感心してしまった。さらに117点ものフォーカスポイントがある。こんな中判カメラは他にない。X-T2を使う感覚でバレリーナを撮影することが可能なんだ。

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GFX 50S & GF63mmF2.8 R WR

で、私がこのカメラで一番気に入っているのは画質。Xシリーズと同じ色再現をGFX 50Sでも体感できる。街中でダンサーの写真を撮るときに、そのシーンの背景を慎重に選ぶ。GFX 50Sの広域なダイナミックレンジのおかげで、背景が語るストーリー性がとても豊かなものになる。それに、写真に奥行きがある。被写体のダンサーが浮き立ち、立体感を実現してくれる。

GFX 50S & GF63mmF2.8 R WR

私の写真は、わずかに出現するシャッターチャンスを捉えることで完成する。ジャンプしたバレリーナを捉えるためには、ISO感度を上げて、1/500秒以上のシャッタースピードを稼がなければならない。GFX 50Sの高感度性能はとても素晴らしい。X-T2に不満を持っているわけでもないけど、X-T2で撮った写真よりもとてもクリーンだ。大判のセンサーを積んで、最新のテクノロジーを駆使しているからなのだろう。

そんな、ダイナミックなイメージをコンパクトなカメラで撮影できるのは、フォトグラファーにとって夢のようなカメラだろう。GFX 50SはXのDNAを引き継ぎ、更に進化を遂げている。画質、機動性、ユーザーエクスペリエンスといったXシリーズの基礎があったからこそ実現したカメラである。

GFX 50S & GF63mmF2.8 R WR
写真家について

Marcel MarceauがOmarの原点。この伝説的なパントマイム役者が、Omarをストーリーテラーの世界へ導いた。フランスのパリで学んだパントマイムの動きは、バレリーナの写真を撮るときに活かされている。

NewYorkに拠点を移す前は、Chicago Tribune社の写真家としてセレブやアスリート、アーティスト、政治家、シカゴ市民の写真を撮っていた。

ニューヨークのストリートを撮影する際は、街中の人々をバレリーナに置き換え撮影を敢行している。モデルには体を使って表現するように指示を出す。そうやって完成する彼の作品は、滑らかなダンサーのボディランで表現されたいくつもの小さなストーリーの集合体。これらは、その後全米そして世界中のメディアで紹介されることになる。(Masable, Instagram's Blog, The Phoblographer, The Huffington Post, The Daily Mail, Design Taxi, Harpers Bazaar)

この成功は、ダンサーコミュニティと現在も増え続けている12.8万人にも及ぶインスタグラムのフォロワーのおかげ、と彼は言う。このプロジェクトがきっかけで、富士フイルムやGAP、Apple Music、Esprit、Guatemala Tourism Board、Esquire Magazineなどとコラボすることになった。

街を散策していないときは、妻とエスプレッソを家で楽しみながら、写真を編集している。

2014年以来、Xシリーズのレンズとカメラだけで撮影をしている。Xシリーズを使うと、被写体との距離が縮まるように感じている。直感的で革命的なカメラデザインと優れた画質性能が、彼の作品をさらなる高みへと導いた。

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