Gabriele Lopez カメラと共に・・・最終回

X-Pro2 & XF23mmF2 R WR

みんな、こんにちは!
今回が写真と日記に関する連載5つ目の記事。毎月、書くネタを見つけるのは簡単なことじゃない。だから、僕は自分が大好きなことについて書こうと思う。少なくともそれに偽りはないのだから。

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写真を始めたきっかけは、自己表現であり、自分の記録を残すためであり、自分の取り巻く環境を理解するためであった。要するに、自分自身の理解をもっと深めたかったんだ。過去に犯した過ちは、スナップ写真として未来に残されていき、悦びと体験は、裏切りのない記憶として保管されていく。

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X-E2S & XF35mmF2 R WR

その一方で、記憶が失われた写真も多く存在する。こういった写真は、迷子のように彷徨い続け、酒場での語りのように自由奔放でまとまりがない。その記憶がよみがえるまでは、私自身もこれらの写真の居場所を探し続ける。言うところ、これは私にとって切り離すことのできない習慣だ。ごく普通な日常に垣間見える光り輝く美しい物に私は日々刺激を受けているんだ。

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私は決して完璧な瞬間を探すことはない。それは、必然的に起こる事だから。

これは、とても難しい。特にここ数ヶ月、写真家としての仕事に追われている。他人のストーリーを描かなければならないんだ。自分の仕事は大好きだ。もし、人生をやり直す事になっても再び写真家になりたい。だけど、自分のやりたい事に時間を費やせないのが残念でならない。夜遅くまで、書物をして、プリントして、撮った写真を振り返っている。「睡眠は別の日にしよう」と毎日のように自分に言い聞かせている。「敗北」、「盲目」、「退屈」に打ち勝つために、私は写真を撮る。撮りたい一枚はその機会に巡り会うまで待ち続ける。その写真が撮れたら満たされて、しばらくの間満足でいられる。だが、再び欲望が掻き立てられる。新な写真を撮りたい、と。。。決して、まったく同じ写真を撮る事はない。経験と未体験、現実と想像のような関係に似ていると思う。常に新しい何かを探しているんだ。

極端で唐突なことをすればするほど、価値が見出されるように思う。それは、もしかしたら存在しなくてもどうでもいいような事だからなのかもしれない。だけど、だからこそそこに価値があるようにも思えるんだ。

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X-E2S & XF27mmF2.8
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カメラは、小さなブラックボックス。精密に作られていながらも操作はシンプル。周りで起きている事と私の描くビジョンを切り離すことがないカメラが私にとって価値のあるカメラ。価値、記録、経験の重要性、存在、世界のつながりなど、私にあらゆるチャンスをもたらしてくれる。瞑想、リサーチ、驚き、閃きが繰り返される日々のゲームだ。

ひっくるめると、カオスとも言えるね。

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写真家について

1974年にイタリアのミラノで生まれ、人生のほとんどをミラノで過ごしている。写真撮影とは、個人的な人生の見方・感じ方といったフィルターを通して映りだされる現実と私自身が創出する世界の間で遊ぶことである。

主にコマーシャル、イベント、結婚式の撮影を手掛けている。仕事のときでも自分らしさを忘れぬよう、自分が大切だと感じる本質を見出すように心掛けている。たとえ撮影のスタイルに変化があっても、「シャッタースピード」や「絞り」という用語もわかっていなかったカメラとの出会たころからの情熱を持ち続けるようにしている。

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