EF-X500レビュー #1 Max De Martino

 

ポートレート・ウェディングフォトグラファーとして、人工光を使うということは、どんな天気であろうと理想的な光を作り出すことを意味する。

Xシリーズを使い始めて3年経った今もなお1つだけ大きな欠点があった。色再現が素晴らしいカメラも、高性能なレンズも揃っているが、プロ仕様のフラッシュがラインアップになかったのだ。

Xフォトグラファーとして活動するようになってからは、富士フイルムと相談をするようになった。大きなガイドナンバーで、発光間隔が短く、FP発光できるフラッシュが必要だと。

今年1月、Xシリーズ5周年記念に招待され他2名のイタリアのXフォトグラファー達と日本を訪れる機会に恵まれた。その時にプロ仕様のフラッシュが開発発表されたことが個人的にはとても嬉しかった。しっかりとしたつくりだったし、デザインも良かった。そうなると最終製品への期待も自ずと高まる。数週間前、待ちに待った時が訪れた。3つのEF-X500が私の手元に送られてきたのだ。これから5回に渡り、このフラッシュをレビューしてみたいと思う。今回は、その第1弾だ。

EF-X500を初めて手にするとそのつくりに注目するだろう。頑丈に作られている。そしてカメラと同じ素材を使っている。X-TやX-Proシリーズと同じ素材だ。それともう一つ注目すべきことがある。防塵・防滴構造であることだ。X-T2やX-Pro2の完璧な相棒となる。そして重心は低く設計されている。4本の単3電池は、下部に挿入するので、Xシリーズのように軽量なカメラでも不安定になることがない。

このフラッシュの基本性能は以下の通り。

  • 最大ガイドナンバーは約50 (ISO100・m) / 164 (ISO100·ft)*。
  • 24mm〜105mm**のズーム機能を搭載、ワイドパネル使用時は約20mm**の照射角をカバー。
  • 上90°〜下10°、左135°〜右180°のバウンスヘッドを装備。
  • LEDビデオライトを装備、AF補助光やキャッチライトとしても使用可能。
  • 各種設定の組み合わせを最大10通りまで登録する事が可能、事前に撮影条件を登録しておけば、必要な条件を迅速に呼び出すことも可能。

* ISO100・m、照射角105mm(35mm換算)時。
** 35mm判換算。

このフラッシュに期待していたのは、その他にリモートフラッシュのコントロール性能がある。時間がない時はTTL、パーフェクトな光を作り出したい時はマニュアルで操作する。

 


発光間隔はとても良い感じだ。ほかのメーカーのフラッグシップモデルと比較しても同等レベルだ。フルパワーだと2.5秒。まだ試したことないが、単3電池8本を搭載できる外部バッテリーパックを使うと性能はさらに向上するのだろう。

フラッシュの前面にあるフレームは取り外し可能だ。ディフューザーやIRフィルターを代わりに装着することができる。

 

大変興味深い機能についても書いておこう。コンパクトなフラッシュだが、とてもパワフルなLEDがあるんだ。真っ暗闇でもフラッシュを使いながらオートフォーカスを使える。さらには、モデリングライトのように使うこともできる。X-Pro2やX-T2の動画機能との相性もとても良い。カメラに装着しても外しても使えるし、発光続けることもできるからだ。

プロトタイプのEF-X500を数週間試す機会に恵まれた。ファームウエアもベータ版だが、次回以降その撮影について掘り下げていく予定だ。まずは、試しに撮った最初の数枚を紹介しようと思う。では!

スペシャルサンクス:
-モデルのArmando、Erika(B&B Fior of Vigo di Fassa)
-撮影に協力してくれた妻のFedericaとお腹の中にいるBrando。
-モデルで衣装を用意したArianna Drago
-同僚で、XフォトグラファーでもあるPierluigi Orlerと美しい妻Giovanna。ロマンチックな一枚を撮らせてくれた。
-Intermodo StudioのJunioとAlessandra

写真家について

Max De Martinoは、イタリアの歌手Eros Ramazzottiの欧州ツアーの映像ディレクターを務めた1990年以降、イメージを扱う仕事に従事している。
Madonna、Bruce Springsteen、Lou Reedのインタビューカメラマンを担当し、その後、ビデオディレクターとしてPino Daniele、Antonello Venditti、Vasco Rossiのツアーに参加した。
ウェブのパイオニアとして、彼は1996年に"Applicando"のインターネットコラムを担当した。ほぼ10年間、彼は、セールスマネージャーとして120店舗を持つ企業をコーディネートした。
彼は撮影を始めて26年になり、その間FastwebやPininfarinaといったプレスキャンペーンに従事したり、イタリア国内外の様々な作家のポートレートを撮影した。彼の写真は、ウィルバー·スミスのような著名な作家の作品に掲載されている。また、彼は プロ写真家協会"Tau Visual" のメンバーである。流暢な英語を用いて海外での仕事もこなしている。
彼はTiziano Terzaniのウェブサイトの立ち上げ・管理を担当しており、2006年には "Dentro di noi, parlano i lettori di Tiziano Terzani"を編集した。また、NGO団体と連携し、写真撮影の講義を運営している。特に75~94歳の高齢者のために開催されたコースお陰で、彼は後援団体を獲得し、6つの展示会も開催した。
彼はこれまで27カ国を訪問し、2008年6月に、彼はイラク、クルディスタン地域で個展を開いた最初の西洋人写真家となった。


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