Pilar Silvestre

Spain
プロフィール

1962年にバルセロナに生まれる。ストレスによる記憶喪失になった後の治療として写真撮影の世界に入った。たまたまなきっかけが徐々に私の情熱へと変わっていった。若い頃に写真を撮っていたが、時間がなく、報いに値するほどの時間を費やすことができなくて断念せざるをえなかった。2007年に私は再びカメラを生活に据えたのである。記憶喪失および集中力や順応力の欠如の原因となったストレスがあると診断され、目にした情報を脳が処理できない状態が、改善することなく数年が過ぎた。医者から脳を回復させるために趣味を見つけるよう助言を受けた。薬での療法では改善が見受けられなかったので、カメラが記憶回復のための1つの方法であったのだ。

カメラを手にしたものの、若い頃に学んだことはほとんど覚えておらず、再びゼロから写真撮影を学び直した。

まずはマクロ撮影、ポートレート撮影から開始して、のちにスポーツというテーマに出会った。アクションが好きだったことから、水上競技から初め、次にフィギュアスケート、バスケットボール、サッカーといったその他のスポーツの撮影を行った。それらすべてが新しく刺激的であった。屋内競技場の薄暗い撮影困難な環境の解決方法について常に考えることで私の頭が刺激され、そのお陰で私の記憶は少しずつ回復したのである。写真が回復に向かう唯一の方法であった。

徐々に機材を変更し、より明るいレンズを購入した。これが結果につながり…私の写真は記憶と同じペースで良くなった。私の努力はそれだけの価値があったのである。独学ながらもインターネット上で多くの写真やビデオを見て写真について学んだ。

練習のおかげで写真撮影スキルは少しずつ向上した。意図的にチャレンジングな課題に取り組むことで、撮影スキルと症状を改善し続けることができたのである。徐々この世界で評判となり、さまざまな撮影テクニックを習得するためにダイビングや水泳の写真を撮り始めた。コンテスト向けの一流の写真家ではないが、写真の一部をLENやFINAの国際コンテストに出品した。

参加したコンテストでは常に上位にランクインした。結果、国際水上スポーツ選手権、バルセロナ世界選手権、チャンピオンズリーグ、および今年5月にバルセロナで開催された水球ファイナル・シックスでカメラマンとして仕事を請け負うことができた。

ストリートフォトや旅行写真の撮影も行っていたが、スポーツ写真が常に注目を浴び、写真学校や国際出版物で感動を与える写真撮影として用いられ、インタビューが雑誌「Photography Monthly」英語版にも掲載された。

2012年に初めて富士フイルムのXシリーズを手にした。ストリートフォト用に使用して、その後トラベル用として使うことになるX100だ。非常に満足がいく作品に仕上がるので、このタイプのカメラでもっと撮影してみたいと思った。レンズ交換式であるX-Pro1を購入することになる。2014年になるとミラーレスカメラでスポーツ撮影に挑むことを考え始めた。パワフルなカメラではあったが、スポーツ撮影のときはまだ不十分とその当時は思っていたのだ。だが、SLRを水中に落としてしまい、X-T1でスポーツ撮影を挑むことを余儀なくされた。その結果は、私が思ってた以上に素晴らしかった。新しい可能性のドアが開いた瞬間だ。

現在では富士フイルムの機材だけで撮影している。私のニーズを全て満たしてくれるし、SLRよりも軽量というアドバンテージもある。

© FUJIFILM Corporation