GFX100 x Karin Park “Empire Rising”

2020.01.20

2019年5月、チーム「LAUKLI&LAUKLI」はFUJIKINA 東京に招待され、当イベントのスペシャルパフォーマンスとして、当時発売前だったGFX100を使ってミュージックビデオを公開撮影することになった。現地で撮影するアーティストはスウェーデンのKarin Parkだ。

チーム全員を日本に連れてこれて本当によかった。このプロジェクトにおける各々の役割を全員が理解していて、皆で同じゴールを目指すことができたからだ。ライブオーディエンスの前で撮影する場合、とても重要なことだ。

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明確な台本と綿密な計画を準備していたので、撮影開始前にはたくさんのアイデアが我々にはあった。もちろん、同じ場所でずっと撮影することはとても厳しい条件なのだが、収録を囲う観客を撮影の障害と考えず、逆に彼らを撮影にうまく巻き込むことでスムーズにプロジェクトを進めることができた。唯一本当のトラブルは、我々が撮影に使ったスモークマシーンが原因で火災警報器が発動して、建物から避難したすべての人に謝罪しなければならなかった時だ:-)。避難中、 GFX100も外に持ち出して、待っている間カメラを避難中のみんなに貸したので、実は多くの人々は火災警報のトラブルに満足していたのではないだろうか。

Karin Parkのような力強いなアーティストとの仕事では、我々は常にフル稼働になる。考え直したり、間違ったりする余裕はない。Karinのエネルギーとダンサー・ハンナの柔らかな側面が相まって、ビデオは光と闇の素晴らしいミックスになった。衣装の変更、セットの修正、観客の前での照明の変更は、プロジェクトを始める前に心配していたことだったが、すべてスムーズに進んだ。来場した観客と富士フイルムのメンバーはとても協力的で、喜びに満ちた2日間となった。また、著名なフラワーアーティストである東信氏による素晴らしい花のインスタレーションも行われ、このような素晴らしいアーティストとステージを共有できたことはとても光栄だった。

撮影中、ミュージックビデオは観客の前でリアルタイムで編集されていき、その過程はプロジェクターに映し出されていた。 GFX100での撮影は、とても楽しいものだった。GFX100の試作機で、スチル撮影を試したことがあったが、FUJIKINAでの2日間で、初めての動画撮影となった。そして、このカメラは私の期待に見事応えてくれた。動画とスチル撮影の切り替えはとても簡単で、直感的、とてもスムーズな作業スタイルだ。シーンによって、非常に暗い環境で撮影が行われたが、例外なくファイルは素晴らしい仕上がりだ。

富士フイルムのAPS-Cセンサーカメラをここ数年間使用してきたので、ラージフォーマットであるGFX100での動画撮影にとても興奮した。このような大型センサーがもたらす違いを説明するのは難しいが、本当に特別なものなんだ。ビューファインダー、モニター、それと出力されるファイル!本当に素晴らしいファイル!今日、我々はX-T3とGFX100を使って日々撮影をしているが、この2つのシステムの融合は我々にとって究極の組み合わせだと思う。我々にとってFUJIKINA での撮影が今年のハイライトの1つだったとみんなそう振り返っている。本当に大変で多忙を極めた2日間だったけど、観客は本当にいい人たちばかりだった。我々が受けたおもてなしと寛大さは、私のチーム全員の心の中に残っている。これからもずっと忘れることもない思い出だ。

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アーティスト: Karin Park (@karinparkofficial)
ダンサー: Hannah Sophie (hannahsophi)
撮影監督・スチル撮影: Pål Laukli (@plaukli)
アシスタント: Casper Nielsen Strand (@caspernis)
アートディレクション: Trude Laukli (@laukli8laukli)
衣装: Afaf Ali (afaf.ali1)
ヘアメイク: Torunn Raunedokken (@torunn87)
プロデューサー: Tina Holth (@tinagent)
メイキング映像撮影: Steve White (@swhiteii)
編集: Mathias Ingvoldstad (@mathiasingvoldstad)
一部写真提供: Jonas Rask (@jonas.rask) and Kunio Aoyama