Gallery X企画 XF16-80mmF4 写真展 -生一本-

単焦点レンズ一本勝負、大好きな言葉です。ストイックな雰囲気があります、プリミティブな響きがします。クラシックな匂いすら感じます。
それに比べるとズームレンズは、大いなる利便性とひきかえにロマンティックな表現が使われることは少なく、あくまで実用性を以って語られることが多いように感じます。しまいには、”本当に写真を学ぶならば、単焦点を云々”という前振りがはじまることもしばしば。
たしかに単焦点レンズは写真の王道的な感じがします。固有の画角という視点を持って、撮影者は自分だけの視点を探すべく動く、それは非常に写真らしい行為です。
では、ズームレンズは邪道なのでしょうか？そうではないと思います。
ズームレンズは操作において、そこに内包される無限の画角から、自分の視点という画角を選び抜くという行為があるからです。