今回の写真展は、GFX100の発表に際して立ち上げられた”REAL”という企画に参加された写真家3名(Michael Clark, Serkan Günes, Russell Ord)による作品をもとに構成されました。
GFX100は2018年9月にドイツはケルンメッセ・PHOTOKINA会場で開発発表されました。ミラーレスカメラとしては世界初となる1億を超える画素数。さらにその描写力をサポートするボディ内手ブレ補正機能(こちらも世界初です)が大きな話題を呼び、以来「正式発表はいつだ?」、「いつになったら可動機に触れる?」といった声が寄せられました。
而して、開発発表から実に8ヶ月後となる先般5月23日にGFX100は製品発表がなされます。
待ちに待ったという言葉が、これほどふさわしいカメラもありません。
さて、この8ヶ月間ですが、我々FUJIFILMにとっては産みの苦しみと開発の喜びに挟まれた複雑な気持ちで過ごしてきたわけですが、心待ちにしていたユーザーの皆様にとっても同じく一種矛盾する心情があったように思います。
それは”1億画素超”という数字に因るものではないでしょうか?その響きには、写真愛好家、撮影者ならばときめきを感じさせずにはいられません。しかし、同時に一体何を撮ればいいのだろうか、というとまどいも抱いてしまうものだからです。ある人は、”自分には要らない”と判断するかもしれません、しかしまたある人は自分が何を撮りたいのかという問いを得て、果たして”やはり使いたい”という結論にいたる人もいるでしょう。この”REAL”というプロジェクトは、後者にあたる写真家・X-Photographerの手によって進められました。
1億画素の”REAL”がここにあります。