写真をやるならば、好き嫌いなく何でも撮ったほうがいいと思います。
しかし、無性に興味を惹かれてしまうものがあるのも当然のこと。
夏になったら、山に行くのかそれとも海に行くのか。
誰にでも、どうしても気になってしまう場所というのもありますが、それはX-Photographerたちも例外ではありません。
今回の写真展は、海に心惹かれているX-Photogapherの作品展ですが、思うに海という被写体は興味深いものです。
地球上の海は、太平洋や大西洋、それから7つの海、などという呼称がつけられていますし、それよりもっと細かい区分、名称もつけられています。しかし、それを明確に分ける部分は実際の海を見てみればどこにもありません、究極的には大きな大きなひとつのものです。
なのに、なぜ人間はそういった切り分け方をするのか。それは海があまりにも多くの表情・性質を持っているからではないでしょうか。今、自身の前にある海は、かつて別の場所でみた海とは同じようには到底感じられない、まったく新しい個性を持っていることを知ったときに、別の名前をつけたくなったのではないかと思うのです。
写真をはじめると、”自分が感じたように撮ろう”と教わることがあります。海こそ、まさにそのためにある被写体だと思います。