2010年頃から、運動不足解消のため、散歩を心がけています。実際に歩いてみると、1万歩はなかなか大変ですが、FUJIFILM X-T1を手にしてからは、散歩がてらに写真を撮る楽しみが加わりました。
はじめてX-T1を持って散歩に出たのは、2014年7月6日のことでした。駒沢公園で良い咲き具合のアガパンサスを見つけて、18〜135ミリズームでぐっと寄ってみました。フィルムカメラでは撮る機会のなかった花が、思った以上によく撮れていて、ちょっとびっくりしました。画質も申し分ありませんが、携行性に勝れること、手持ち撮影が可能なことに大きな魅力を感じました。以来、カメラ片手に散歩に行くことが、休日の午前中の日課となりました。主たる被写体は花です。もともと花は大好きだし、6×6判フィルムカメラで数えきれない位撮ってきました。奈良県にある種苗会社のカレンダーに、10数年前から写真を提供しています。このカレンダーに、デジタルカメラで新規撮影した写真を加えたいという思いもありました。今年2017年のカレンダー「四季花意匠」は、すべてXシリーズで撮影した写真で揃えることができました。
今回の「東京花暦」は、都内で撮影した花の写真でまとめています。新春から春たけなわまでとしましたが、いずれ機会があれば、夏・秋編もと思っています。私の花撮影は、望遠接写が基本です。F2.8通しの50〜140ミリレンズには、絶対の信頼を置いています。昨年からは100〜400ミリズームも加えて、より表現の幅が広がりました。身近な所でも素晴らしい被写体に出合える花撮影の面白さと、カレンダーの副題にもある「季節が描く花々の光彩」をXシリーズカメラがどのように再現してくれたのかをご覧いただければと思います。