本写真展は、去る9月、ドイツはケルンで開催された“Photokina2016”で展示され好評を博した作品の中から、3名の作家の手によるものを選出して再構成されたものです。
Photokinaとは“映像関連総合見本市”と呼ばれることもありますが、FUJIFILMにとっては“フォトショー”と言ったほうがしっくりくるようにも思っています。それは、このイベントが、カメラやレンズといった“映像機材”だけでなく、それを使用した結果得られる“フォト・写真”の方に重きを置かれているように考えているからです。
機材の世界は日進月歩ですから、最新製品がズラリとならぶPhotokinaの展示スペースのきらびやかさと言ったらありません。しかし、それとは趣きをかえて確かな存在感を放つのがギャラリースペースなのです。
もしかすると、そこで展示されている作品・プリントは最新の機材で撮られたわけではないかもしれません。しかし、だからこそ写真というメディアの永続性を主張しているようにも思えます。