プロ必携レンズという言い方をよく聞きます。
弘法筆を選ばずという言葉もありますが、プロフェッショナルが最高グレードの機材を使用しているのは、写真の世界に限った話ではなくスポーツでも音楽でも、どの分野でも間違いなさそうです。
本企画に作品を出典しているAndrew Hall氏に尋ねたことがあります。
“どうやれば、いい写真を撮れますか?いい機材は必須ですか?”と。
すると氏は答えました。
“その通り、手に入りうるベストの機材を使うことだ”
“でも、僕らだって撮影したカットの全部が成功しているわけじゃない。集中して何枚も撮るしかない。クライアントが要求するレベルのものを撮るまでやるからプロなんだ。”と答えてくれました。
そうなのです、プロフェッショナルと言えど、自らの持てる能力の限界ギリギリを出しているのです。余裕しゃくしゃくで撮っているわけではないのです。そんなときに、自分のクリエイティビティを最大限に発揮してくれる機材、自分が撮影に集中できる環境を最良にしておく、その心がけこそがプロフェッショナルのプロフェッショナルたる条件なのでしょう。
かくして、本企画展は、風景・モータースポーツ・野生動物の3ジャンルで活躍するX-Photographer4名による作品展となりました。
彼らが全幅の信頼を寄せて使用する赤バッジ・ズームレンズ。
今回は、それに新登場のXF1.4TC WRを加え、XFレンズのプロ必携レンズは構成されます。その実力、その理由を、本展示の作品よりご覧ください。